🌿アサーティブという、心の真ん中に立つ生き方~右腕占断士・空馬羽津呂~
 
🌿アサーティブという、心の真ん中に立つ生き方
🪞「優しさ」と「強さ」のあいだで揺れる私たち
人と関わるなかで、
「優しくありたい」と思う瞬間と、
「ちゃんと伝えたい」と思う瞬間は、
いつも交差しています。
けれどそのバランスが崩れると、
優しさは我慢に変わり、
強さは攻撃に変わってしまう。
その中間――つまり、心の真ん中に立つという感覚。
そこに「アサーティブ(Assertive)」という生き方があります。
🌙アサーティブとは「自分も相手も大切にするスキル」
アサーティブとは、
自分の気持ちや意見を率直に伝えながら、
相手の立場や感情も尊重する姿勢のこと。
それは「生まれつきの性格」ではありません。
アサーティブは**スキル(技術)**です。
つまり、誰でも練習によって身につけることができるのです。
タロットでいえば、
**剣の女王(Queen of Swords)**のような存在。
冷静に真実を見つめ、同時に慈しみを失わない。
理と情を両手に持つ、成熟した心の使い方です。
🔮あなたはいま、どんな心の段階にいますか?
人との関係の中で、
私たちはいつもこの三つの場所を行き来しています。
① パッシブ(受け身)――“自分を後回しにする優しさ”
- 争いを避けたい。
- 相手を傷つけたくない。
- 「私はいいです」「どっちでも」と言ってしまう。
 🌾いったんは穏やかに見えるけれど、心の中に小さな疲れが溜まりやすい段階です。
② アグレッシブ(攻撃的)――“正しさを守ろうとする強さ”
- 「自分が正しい」と思う気持ちが強く出る。
- 相手の意見を受け入れにくくなる。
- 伝えるより、説得や主張が中心になってしまう。
 🔥行動力はあるけれど、人間関係のエネルギーを消耗しやすい時期でもあります。
③ アサーティブ(自己表現)――“自分も相手も尊重できる成熟の場所”
- 「私はこう思う」と静かに伝えられる。
- 相手の気持ちにも耳を傾けられる。
- 対話を通して理解を深めていける。
 🌙強さと優しさのバランスが取れた状態で、もっとも心が穏やかに輝く段階です。
💫どの段階が「良い」「悪い」ということではありません。
人は誰しも、状況や相手によってこの三つを行き来します。
けれど、
「いま自分はどこに立っているのか」
そのことに気づくだけで、すでに一歩が始まっています。
アサーティブは生まれつきではなく、心の筋肉を育てる練習のようなもの。
少しずつ、言葉の選び方や伝え方を整えていけば、誰でもその穏やかな強さに近づけます。
🕊アサーティブは、心と心をつなぐ架け橋
アサーティブな言葉には、
不思議と“争いを鎮める力”があります。
たとえば職場で意見がぶつかったときも、
「あなたが間違っている」ではなく、
「私はこう感じている」と伝えるだけで、
空気がやわらかく変わります。
アサーティブとは、
自分の内なる星と、相手の星とのあいだに
そっと橋をかけるスキル。
どちらかを勝たせるためではなく、
どちらも光らせるための言葉づかい。
それがこの姿勢の本質です。
🌸静けさの中にある“成熟した強さ”
占い師として感じるのは、
運命の流れの中で本当に強い人とは、
「自分と他者を同時に大切にできる人」だということ。
アサーティブとは、
その“成熟した強さ”を形にした生き方。
今日も、心の真ん中に立ってみましょう。
伝えることを恐れず、
傷つけることを望まず、
ただ静かに、自分の想いを届ける。
その穏やかな強さこそが、
あなたの未来を、美しく変えていくはずです。
🪶空馬羽津呂(そらま・うつろ)より
アサーティブとは、
“相手を尊重しながら、自分を裏切らない勇気”。
それは、生まれつきの性格ではなく、
いまこの瞬間から、誰にでも育てていける光です。
