建葉槌命（たけはづちのみこと）と《守護と優しさ》
雪月花:「こんにちは
埼玉大宮ほしよみ堂占い師
八神雪月花です」
善壱：「こんこんなの〜！ご主人の式神、黒狐の善壱なの〜！」
善壱：「ご主人〜！ 今日の神様は誰なの？」
雪月花：「今日は“建葉槌命（たけはづちのみこと）”。
優しさの中に強さを宿す“守護の神様”だよ。」
善壱：「守護の神！？ ご主人を守ってくれるの〜！」
雪月花：「もちろん。ぜんくんのこともね。」
善壱：「やったの〜！ 僕も杏仁豆腐を守るの！！」
雪月花：「ぜんくんの場合は“奪う”でしょう。」
善壱：「……むむむなの〜」
建葉槌命は“優しさの戦士”
雪月花：「建葉槌命は、
経津主命や武甕槌命が活躍する“国譲り”の物語に登場する影の功労者です。
表に出るタイプではないけど、
大事な場面で“静かに支える”力を持つ神様。
建葉槌命の本質は“優しい強さ”。
派手に戦うわけではなく、
大切なものが傷つかないように
静かに守る神様なんだよ。」
善壱：「僕もご主人を守りたいの〜」
雪月花：「じゃあまずは冷蔵庫の杏仁豆腐から離れてね。」
善壱：「……それは無理なの〜」
“優しさが弱さ”ではないという神話
雪月花：「建葉槌命は、
武の神に比べると
「温和・控えめ・優しい」という印象を持たれがちです。
でも神話では、
大国主命との交渉の場面で
相手の心を荒立てず、場を整えたのは建葉槌命です。
暴力でも威圧でもなく、
穏やかな言葉と礼節で、
誰も傷つけずに話をまとめる。
それは“本物の強さ”。
優しいのに芯が強い。
これが建葉槌命の魅力なんだよ。」
善壱：「ご主人も優しいのに芯が強いなの？」
雪月花：「そんな風に言ってくれるのぜんくんだけだね。」
善壱：「ふふん、僕は見る目があるの〜！」
占いにおける“建葉槌命タイプ”
雪月花：「占いにおける“建葉槌命タイプ”は
四柱推命
- 木の気が強い
- 人の気持ちに寄り添う
- 周囲の平和を守る役目
数秘術
- 2、6、9
→ 優しさと献身、癒しの数字
西洋占星術
- 月・金星が強い
→ 柔らかい波動、守護のエネルギー
宿曜
- 友衰・危成
→ 人を支える力を持つ宿
建葉槌命タイプの人はね、
自分よりも人を優先してしまうことが多いんだよ。」
善壱：「あっ、僕もご主人優先するなの？」
雪月花：「その割には杏仁豆腐より優先度低いよね？」
善壱：「……バレてるの〜」
建葉槌命が教える《優しさを守る方法》
雪月花：「建葉槌命が教える《優しさを守る方法》は
①
“守りたい気持ち”を大切にする
優しさは才能。
自分を責めなくていい。
②
境界線を持つ
誰にでも尽くすと疲れてしまう。
建葉槌命は“護るべき相手”を見極める神。
③
争わずに整える
怒鳴らず、戦わず、
静かに整えることで状況は変わる。
④
弱いふりをしない
優しい人ほど強い。
その強さを自分で認めていい。
⑤
“優しさをくれる人”と縁を結ぶ
建葉槌命の守護は
“優しさの循環”。
優しさを吸い取る人ではなく、
優しさを返してくれる人と結ばれる。」
善壱：「ご主人〜、僕は優しさ返してるなの？」
雪月花：「うん。たまにね。でも返すより食べてる方が多いかな〜。」
善壱：「うっ……耳が痛いなの〜！」
優しい人ほど、世界を変えている
雪月花：「建葉槌命の神話が教えてくれるのは、
“優しさは目立たないけれど、確実に世界を動かしている”ということ。
怒らず、威張らず、
ただ穏やかに、
大切な人を守り続ける。
それは、
神の力に等しい。
優しさは弱さじゃない。
優しさこそが、世界で一番強い力。」
善壱：「ご主人の優しさ、世界一なの〜！」
雪月花：「ぜんくんの甘えん坊も世界一だね。」
善壱：「えへへなの〜」
今日の神託
“静かに守る者こそ強い
声なき優しさは
運命を動かす
護りたいと思う心
それがあなたの剣となる”
― 建葉槌命
あとがき
優しい人ほど、
誰かを支え、
誰かを癒し、
誰かを守っています。
でも時に、
その優しさが自分を傷つけることもある。
だからこそ建葉槌命は、
こう語りかけてくれます。
「あなたの優しさを守るために
あなた自身を大切にしなさい」と。
神々の声で“運命の人”へ導く。神託の案内人
八神雪月花
黒狐の善壱
より。
