黄泉津大神(よもつおおかみ)と《影と浄化》
雪月花:「こんにちは
埼玉大宮ほしよみ堂占い師
八神雪月花です」
善壱:「こんこんなの〜!ご主人の式神、黒狐の善壱なの〜!」

善壱:「ご主人〜…。今日の神様は……ちょっと怖いの?」
雪月花:「大丈夫だよ。今日は“黄泉津大神(よもつおおかみ)”。
確かに“影”と“死”の象徴だけど、
本質は“浄化と癒し”の神様。」
善壱:「浄化……? 怖いイメージって違うの〜?」
雪月花:「そうだよ。黄泉津大神は“終わりの神様”ではなく、
“不要なものを手放す神様”なの。」
黄泉津大神は“影を浄化する神”
雪月花:「多くの人は“黄泉(よみ)=恐怖”という印象を持つと思います。
ですが、
古事記で描かれる“黄泉の神”の役割は
終わらせることではなく、
“腐敗したもの・不要になったものを浄化し、
新しい流れを通すこと”。
人間の心でも同じです。
嫉妬、執着、後悔、恐れ……
こうした“影の部分”を抱えたとき、
黄泉津大神はそっと浄化してくれます。」
善壱:「影っていけないものなの〜?」
雪月花:「いけないものじゃないよ。影があるから光がわかる。
黄泉津大神は“影の扱い方”を教えてくれる神様なんだよ。」
“影”はあなたの弱さではない
雪月花:「黄泉のエネルギーは、こんな時に出てきます。
• どうしても忘れられない
• 過去の傷が蘇る
• 心が重い
• 執着を捨てたいのに捨てられない
• 自分を責め続けてしまう
• 不安が消えない
そんな時は強くエネルギーが働きます。」
善壱:「ご主人、僕も影のときあるの……」
雪月花:「どうしたの?」
善壱:「杏仁豆腐食べすぎて怒られた時……
“なんでこんなに好きなんだろう”って影を感じるの〜」
雪月花:「それはただの反省。」
善壱:「……反省の神様なの〜?」
雪月花:「……違うからね。」
黄泉津大神は“罪”ではなく“過去”を浄化する
雪月花:「黄泉とは “終わり”ではなく、
“過去を溶かす場所”。
黄泉津大神は、
留まってしまった心のエネルギーを
静かに浄化してくれる。
• 悲しみが深すぎる
• トラウマが癒えない
• 離れられない関係
• 過去の恋
• 実らなかった願い
こうしたものは
心の中に“残骸(ざんがい)”として残り続ける。
その“残骸”を片づけるのが
黄泉津大神の神力。
黄泉の力は、怖いものではなく
“重荷を下ろすための最後の場所”なの。」
善壱:「心の掃除機みたいなの〜?」
雪月花:「……概ね合ってるね。」
占いにおける《影と浄化》の時期
雪月花:「黄泉津大神のエネルギーが働く時期は
占いでもはっきり出ます。
数秘術
周期「9」
→ 手放し・終焉・浄化
四柱推命
五行の破・空亡
→ 過去の清算
宿曜
命・安壊の揺れ
→ 心の影が浮かびあがる
西洋占星術
冥王星の通過
→ 過去の破壊と再生
この時期に心が沈むのは自然なこと。
黄泉津大神が“浮かんだ影を浄化しようとしている証拠”です。」
善壱:「じゃあ暗い気持ちになっても悪いことじゃないの?」
雪月花:「そうだよ。浄化の途中だからね。」
黄泉津大神が教える《影との向き合い方》
雪月花:「影との向き合い方はね、
① 影を否定しない
影は弱さではない。
“必要な心の反応”。
② 終わる縁を無理につなぎ止めない
黄泉の役割は“終わりの尊厳”。
離れる縁は使命を終えただけ。
③ 泣いてもいい、止まってもいい
涙は黄泉の水。
浄化の一部。
④ 過去を持ったままでも生きていい
影があるから人は優しくなる。
⑤ 自分を責めない
黄泉津大神は“罰”の神ではない。
“許し”の神様だから。」
善壱:「ご主人〜…。影って、怖いけど優しいの〜…」
雪月花:「そうだね。影はあなたを傷つけるためにあるのではなく、あなたを守ってきた証です。」
善壱:「僕も影あるけど…ご主人守ってきたの〜」
雪月花:「杏仁豆腐は守らなくてよろしい。」
善壱:「……はいなの〜」
今日の神託
“影を抱いて生きていい
影はあなたを守るために
心がつくったシェルター
その扉を開くのは
自分を許した瞬間”
― 黄泉津大神
あとがき
心が沈むとき、
涙が止まらないとき、
過去の傷が疼くとき――
それはあなたが“弱っている”のではなく、
“浄化が始まっているサイン”。
黄泉津大神の力が働くと、
心の奥底に沈んでいた影が優しく浮かびあがり、静かに溶けていきます。
影を抱いたまま進むあなたは、もうすでに強いです。
ですが、ひとりで悩まないでください。
私達占い師はあなたが幸せの道に行くために、優しい道標になります。
暖かなご縁へと案内するためにいつでもお待ちしております。
神々の声で“運命の人”へ導く。神託の案内人
八神雪月花
黒狐の善壱
より。








