風河フーガ《言葉のない“安心”が教えてくれたこと》
小さな子ども同士の相性は、とても正直で、言葉よりも早い。
チャイルドマインダーをしていた頃、2歳の女の子を預かった日があった。
まだほとんど言葉が出ない年齢で、玄関でぴたりと止まり、足が前に出ない。
小さな手はぎゅっと握られ、目だけでお母さんを追っている。
「知らない場所がこわい」という気持ちが、全身からそのまま伝わってきた。
私はその子の目線までしゃがんで、
「大丈夫だよ。ゆっくりでいいよ」
と心の中でそっと声を送った。
言葉はわからなくても、安心の気配は届く。
女の子の肩が、少しだけゆるんだ。
そのあと、彼女は静かに歩き出し——
まっすぐ、うちの子のところへ向かった。
ふたりはほとんど話をしない。
でも同じぬいぐるみを触り、同じタイミングで座り、同じように首をかしげる。
まるで、前からよく知っている子のように動きが自然に重なる。
幼い子どもは、安心できる相手を見つけると体が先に反応する。
説明なんていらない。ただ“この子ならこわくない”と感じるだけ。
その日から女の子は、迎えに来るたびにうちの子へまっすぐ向かうようになった。
ふたりは言葉もなく、ただ静かに遊ぶ。
けれどその静けさこそ、2歳の世界では一番の安心だった。
では、大人はどうだろう?
大人になると、相性が少し見えにくくなる。
経験や不安が積み重なって、
本当は“安心できる相手”を感じているはずなのに、心の奥にしまいこんでしまうからだ。
だけど、根っこは子どもと同じ。
本当に相性の合う相手といると、理由もなく体の力が抜ける。
・沈黙が気まずくない
・一緒にいると落ち着く
・無理に言葉を探さなくても会話が続く
そんな自然さがある。
反対に、合わない相手とは、なぜか肩に力が入り、言葉が止まる。
それは性格の問題ではなく、心が慎重に反応しているだけ。
あの子たちが教えてくれたこと
女の子とうちの子が並んで遊ぶ姿には、
静かであたたかい空気が流れていた。
その光景を見て、私はひとつの答えにたどり着いた。
相性とは、頑張らなくても空気がしっくり合うこと。
努力して作るものではなく、
出会った瞬間に感じる“安心の合図”のこと。
そのことを教えてくれたのは、
まだ言葉を持たない、あの2歳の女の子だった。
そして大人になると
その“安心の合図”が見えなくなることがある。
恋愛でも、人間関係でも、「本当はどう感じているのか」が分からなくなる。
もし今、
・この人と合っているのか分からない
・彼の気持ちが見えない
・自分の心のサインを信じられない
そんな迷いがあるなら、
私は占いを通して、あなたの中にまだ残っている“その感覚”を一緒に見つけることができる。
言葉にできない心の動きも、
本当はずっとあなたの中で息をしている。
その小さな合図を、どうかひとりで見失わないでほしい。
必要なときは、そっと私を頼ってください🌙