始まりを司る伊邪那岐命 ― 運気の境界と再生のタイミング ―
雪月花:「こんにちは
埼玉大宮ほしよみ堂占い師
八神雪月花です」
善壱:「こんこんなの〜!ご主人の式神、黒狐の善壱なの〜!」

雪月花:「今日は『最近、何かが終わった気がする』
『始めたいのに、なぜか動けない』
そんな方に向けた神託をお届けします。」
善壱:「ご主人〜!
今日の神様は……誰なの〜?」
雪月花:「今日は
伊邪那岐命(いざなぎのみこと)。
天地を整え、日本を創造した
“始まりの父”と呼ばれる神様だよ。」
善壱:「お父さん神なの〜?」
雪月花:「そうだよ。
でもね、“ただの父”じゃない。
世界を区切り、
光と闇、過去と未来の境界を整えた神様なんだ。」
伊邪那岐命は“世界を生み、境界を作った神”
雪月花:「日本神話は、
伊邪那岐命と伊邪那美命の
“創造の神話”から本格的に始まります。
ふたりは海に矛を下ろして島々を創り、
次々と神々を生み、
世界の基盤を形づくった。
けれど――
伊邪那美命を亡くしたあと、
伊邪那岐命は黄泉の国へ赴き、
そこで決別を経験します。
帰還後、
彼は禊(みそぎ)を行い、
その浄化から
・天照大神
・月読命
・須佐之男命
という三柱の神を誕生させた。
“終わりから、始まりを生んだ神”。
それが伊邪那岐命なんだよ。」
善壱:「終わりから始まり!?
すごい転生力なの〜!」
雪月花:「転生というより、創造だね。」
善壱:「……なの〜(ちょっと難しい)」
禊(みそぎ)=“心の境界線を整える行為”
雪月花:「伊邪那岐命の禊は、
ただの儀式じゃありません。
自分の心と体を浄化し、
“ここから先は入れない”
“ここから先は迎え入れる”
そんな境界線を引き直す行為。
たとえば――
・自分を傷つける人から距離を置く
・過去と決別する
・心を重くするものを外す
・新しい自分を迎える準備
・エネルギーを整える
・人間関係の線引きをし直す(縁の再調整)
これらすべてが“禊”。
人は幸せになる前に、
まず境界を整え直す必要があるんだよ。」
善壱:「境界……
僕は冷蔵庫と僕の間にも
境界が必要なの〜?」
雪月花:「ぜんくんの場合は、鍵が必要だね。」
善壱:「何故なの〜!?」
“浄化”とは、 “切り捨てる”のではなく“整えること”
雪月花:「伊邪那岐命の禊は、
“壊す”ための浄化ではなく
“本当に必要なものを残すための整理”です。
・離れた縁
・終わった仕事
・手放した夢
・もう合わなくなった習慣
・執着
・過去の痛み
これらは
消えるために終わったのではなく、
新しいあなたに合わなくなっただけ。
伊邪那岐命は、
“捨てる神”ではなく、
新しい風を迎える空間を作る神様なんだよ。」
善壱:「新しい杏仁豆腐を入れるために、
古いお菓子を片付ける感じなの〜?」
雪月花:「ぜんくんの場合は、それで正解かも。」
善壱:「わーいなの〜!」
占いで見る《始まりと浄化》のサイン
雪月花:「伊邪那岐命のエネルギーは、
占いでも“節目”や“再スタート”の時期に現れます。
☀️ 四柱推命
・大運の切替/空亡明け
→ 新しい人生周期の始まり
☀️ 数秘術
・周期『1』
→ スタート・再構築
☀️ 西洋占星術
・太陽/冥王星/水瓶座新月
→ 生まれ変わり・境界線の引き直し
☀️ 宿曜
・命・衰・栄
→ 価値観の再編と始まり
“始めたいのに動けない”時期も、
実は伊邪那岐命が
境界を整えてくれている最中なんだよ。」
善壱:「動けないのも、悪くないの〜?」
雪月花:「準備だから、悪くないんだよ。
今は結果が出なくても、
運命はちゃんと“始動前段階”に入っている。」
伊邪那岐命が教える《自分を整える心得》
雪月花:「自分を整える心得は
① 終わりは、始まりの合図
② 境界線は“自分を守る愛”
③ 心が疲れたら、禊の時間
④ すべてを抱え込まない
⑤ 新しい流れは、空いた場所に入ってくる
善壱:「ご主人〜、僕も禊するの〜!」
雪月花:「どうやって?」
善壱:「杏仁豆腐の食べすぎを、
少し減らすの〜」
雪月花:「それは禊じゃなくて節制だね。」
善壱:「また難しい言葉なの〜!」
今日の神託
“終わりを恐れるな
終わりとは
新しい光の扉が開く音
境界を整え
心を澄ませ
再び生まれよ
― 伊邪那岐命”
あとがき
伊邪那岐命の神話は、
“創造”と“浄化”が
必ずセットで語られる物語。
終わりは敗北ではなく、
新しい始まりの準備。
最近あなたが
・人間関係を手放した
・過去を整理した
・静かにしたくなった
・距離を取りたくなった
それは“禊のサイン”。
伊邪那岐命は、
あなたを生まれ直させるために
境界を整えているだけ。
大丈夫。
あなたの幸せの道は、
きっとある。
神々の声で“運命の人”へ導く。神託の案内人
八神雪月花
黒狐の善壱
より。








