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阿佐霧 峰麿

〈阿佐霧峰麿〉痛みは“最初の一行”で動き出す── なぜあなたの痛みは、言葉になる前に止まってしまうのか(第二章③)

痛みを言葉にする技術がないまま大人になると、

心の中には“行き場のない感情”だけが溜まっていく。

 

 

その正体に触れようとすると、

胸の奥のどこかがチクリと抵抗して、

すぐに思考は横へ逸れてしまう。

 

 

 

私の痛みも長いあいだ、

その“横道”ばかり歩かせていた

 

 

忙しさ。

責任。

生活リズム。

 

最低限生きるための作業。

 

 

それらが絶え間なく

押し寄せてくるせいで、

痛みに触れる暇がなかった。

 

 

 

触れてしまったら

日常が崩れる気もしていた。

 

 

 

 

そんな生き方の中で、

唯一、痛みの前で立ち止まれた時間があった。

 

 

 

──わずか数分の、仕事の待機時間。

本当に一瞬だった。

 

 

数分の静寂。

エンジン音が止まった後の、あの妙な空白。

 

 

 

そこで私は、何の気なしに本を開いた。

 

 

四柱推命の基礎。

紫微斗数の構造。

命式の仕組み。

 

人の“内側を読む”ための言葉たち。

 

 

 

どれも意味不明。

 

 

 

読むたびに新しい疑問が出てきて、

“理解できた”実感より

“混乱”のほうがはるかに多かった。

 

 

 

 

それなのに、

本を閉じると静かに残るものがあった。

 

──さっきより、

自分の感情が少しだけ見える気がした。

 

 

 

それは、痛みが言葉へ

変わりたがっている”サインだった。

 

 

 

 

言葉になる直前の感情は、

いつもこうして微弱な反応を残す

 

 

 

ほんの少し胸があたたかくなったり、

嫌な記憶がふと浮かんだり、

なぜかページを戻りたくなったり。

 

 

それはすべて、

痛みが「ここにいる」

と名乗り始めている証拠だった。

 

 

 

ほんの一行でいい。

ほんの一語でいい。

 

 

痛みは

いきなり全部を語らなくていい”

と知った瞬間、動き始める

 

 

 

 

たとえば私なら、

 

 

「あの日、なぜあんなに疲れていたんだろう」

「なんであそこで誰にも相談しなかったんだろう」

「どうして、あれを“平気だ”と思い込んだんだろう」

 

 

そんな短い問いが、

最初の“言語化の音”になった。

 

 

 

誰に聞かせるわけでもない。

 

文章にする必要もない。

 

 

ただ心の中に浮かんだ小さな一行が、

止まっていた時間を動かし始めた。

 

 

 

 

痛みというのは

いきなり文章にはならない。

 

 

 

最初はただの“独り言”になる

 

 

 

その独り言が短い問いになり

 

問いが短い文になり、

 

やがて自分自身の物語へつながっていく。

 

 

 

その第一歩を踏める人は思ったより少ない。

 

 

過去を見たくない人。

痛みを認めたくない人。

 

感情を言葉にすることが怖い人。

言葉を発した瞬間、自分が崩れてしまいそうな人。

 

 

 

 

でも、もし今ここまで読んでいるなら

あなたはすでに

最初の一行”に手を伸ばしている

 

 

 

言葉は、その瞬間から味方になる

 

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言葉でも、声でも、対面でも──

その日のあなたに合う距離で。

 

そっと寄り添える場所として、

ここにいます。

 

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