ブログ

あぐり

役員就任のオファーが来たけれど、どうしたらいいか・・・

迷いの背景 ― 「役に立てるのだろうか」という不安

小さなサービス業の会社から、役員への就任オファーを受けた30代の女性。
すでに関連会社では役員として実績を積み、経営に携わってきた方です。

それでも、胸の内にはこんな不安が生まれました。

「私なんかで、本当に役に立てるのだろうか」
「期待に応えられなかったらどうしよう」
「今の延長線上で、本当にこの会社を良くできるのか」

実績がある人ほど、責任の重さが見える。
だからこそ、軽々しく「やります!」と言えない。
この方の迷いは、むしろ誠実さの証でもあります。

このご相談に対して立てた卦は――
「沢山咸(たくざんかん) 三爻」。

沢山咸・三爻が伝えるもの ― 心が沁みわたるリーダー

沢山咸の「咸」とは、感激・感動・感応。
“心がふるえる・共鳴する” という意味を持ちます。

三爻は、沢の水が静かに地下へ染み込み、
山の土がその水を吸い上げて、内側から潤っていく姿です。

派手な噴水ではなく、
目に見えないところでじわじわと大地を潤す水。

このイメージは、そのまま「あなたがリーダーとして入ること」で
社員の心が静かに、しかし確実に潤っていくことを示しています。

数字のマジックや、綺麗なスローガンではなく、
あなた自身の姿勢・生き方・人柄に、社員が感銘を受ける。

それが「咸」の卦が示すリーダー像です。

混迷の時代に、本当に必要とされるもの

今は「これさえやれば安全」というビジネスモデルが崩れた時代です。
過去に通用したやり方をなぞるだけでは、生き残れません。

政治や経済の荒波ひとつで、
売り上げはいくらでも上下してしまう。

そんな不安定な現代において、
唯一、長期的に会社を守る「資産」があります。

それは――
売上でも、店舗数でも、立派な設備でもなく、

「人と人との信頼関係」

です。

どれだけ環境に翻弄されても、
経営者と社員、社員同士の信頼が強ければ、
何度でも立て直しはできます。

逆に言えば、信頼が崩れた組織は、
どれほど売上があっても、足元から崩れます。

あなたが呼ばれている理由

今回のご相談者は、関連会社で役員として実績を挙げてきた方です。
数字も追える。現場の気持ちもわかる。
そのうえ、人柄に対する信頼も厚い。

オファーを出した側から見れば、

「実績も人間性も兼ね備えた、これ以上ない人材」

です。

沢山咸・三爻は、そのことを静かに裏付けています。

あなたがその会社に入ることで、
社員が「数字だけで評価される駒」ではなく、
「大事にされ、信頼されている人間だ」と実感できるようになる。

あなたが真摯に悩み、迷い、考えながらも前に進む姿そのものが、
社員にとっての“希望のモデル”になるのです。

リーダーとは完璧な人間ではなく、
不安を抱えながらも、誠実に選択を重ねる人のこと。

沢山咸は、「その姿に人が感応し、ついてくる」と告げています。

「よるべなき時代」に必要なのは、組織的な信頼

今は、多くの人が心のどこかでこう感じています。

「どこにも、よるべきものがない」
「会社も、社会も、いつどうなるかわからない」

だからこそ、
この人の言葉なら信じてみよう” と思える存在
が、組織の要になります。

その役割を、あなたはすでに自覚しているからこそ、
簡単に決断できず、私のもとへ相談をくださったのでしょう。

易は、無責任な「大丈夫、大丈夫」ではなく、
あなたの覚悟と力量を認めたうえで、

「ぜひ、その力を惜しみなく発揮してほしい」

と背中を押しています。

この「よるべなき時代」に、
組織的信頼を築けるリーダーは、最強の生き残り戦略そのものです。

同じように迷っているあなたへ

もしかしたら、これを読んでいるあなたも、
似たような岐路に立っているかもしれません。

昇進の話、役職の話、独立の話。
「やれるはずだ」と言われる一方で、
自分の胸の内には、どうしようもない不安が渦を巻く。

そんなとき、
本当に確かめるべきは「世間の基準」ではなく、あなたの心の声です。

・その役割を通して、誰を守りたいのか
・どんな信頼関係を育てていきたいのか
・自分の人生を、どんな物語にしていきたいのか

易は、その問いに対する「心のコンパス」を示してくれます。

迷いの中にいるからこそ見えてくる、
あなたの本当の望みがあります。

あなたの岐路も、一緒にひもといていきましょう

今回の「沢山咸・三爻」は、
「あなたの存在そのものが、人の心を潤すリーダーだ」と
告げる力強いメッセージでした。

もしあなたも今、
「役目を引き受けるかどうか」
「新しいステージへ進むかどうか」
そんな岐路に立っているなら――

一度、あなたの心と運勢を、
易や命術を通して一緒に読み解いてみませんか。

不安を否定するのではなく、
迷いを抱えたまま進むための「軸」を見つけていく作業です。

この混迷の時代だからこそ、
人間同士の信頼と、心の底からの決意が、
何よりも確かな「未来への投資」になります。

その一歩を踏み出したい方には、時に占いが大きな力になるでしょう。

  • 「ほしよみ堂」youtubeチャンネル
  • 占い師募集

占いのことなら|ほしよみ堂 > ブログ > 役員就任のオファーが来たけれど、どうしたらいいか・・・