あぐり
ダメンズしか寄ってこない・・・どうしたらいいの?
雷の下に眠る春 ― ダメンズばかり寄ってくるあなたへ
恋の悩みほど、人を孤独にするものはありません。
好きな人には声をかけられないのに、
寄ってくるのはいつも、
どこか頼りなく、すぐ甘えてくるような男性ばかり。
「どうして素敵な恋だけ寄ってきてくれないの…?」
そんな嘆きが、
まるで深夜のため息のように
胸の中に溜まっていく二十代の女性から
ご相談をいただきました。
易を立てると、現れたのは
雷地豫(らいちよ)・二爻
雷が地の上に轟き、
その下で小さな芽が震えながら春を待つ卦。
春は、
決して突然やってくるものではない。
ずっと前から、
静かに、確かに、
あなたの足元で育っている。
そんなことを教えてくれる卦です。
■ 二爻が語る、誠実な人だけが背負う苦悩
爻辞にはこうあります。
「硬きこと石のごとし。
日を終えず、貞にして吉。」
石のように、
簡単には崩れない“芯”を持っている人。
実は、あなたはその誠実さゆえに
恋の近づき方が慎重になっています。
派手な言葉や軽いノリでは、
あなたの心は揺れない。
だからこそ――
軽い男たちが、
あなたの反応を面白がって近づいてくる。
けれど本当に誠実な男は、
あなたが本気の女性だから、
そう簡単には近寄れないのです。
それは、
あなたの欠点ではなく、
大切に扱われるべき女性の証。
■「声をかけられない」は、悪いことじゃない
バイト先の彼。
格好よくて、
でも距離を縮める勇気が出ない。
あなたは自分を責めたかもしれません。
でも――易ははっきり告げています。
それは慎重だからこそできる尊い態度。
その恋を壊さないように、
ちゃんと守っているのです。
芽を掘り返せば
枯れてしまう。
だから、静かにそっと
根を伸ばしている。
その在り方は、
むしろ美しい。
■ 一日でいい。ひとつだけ前に。
爻辞はさらにこう伝えます。
「迷いは日暮れまでに払いのけよ。」
恋の春は、
大きな勇気ではなく、
小さな温度差で訪れます。
・視線を合わせて
・少し長めに微笑んで
・「お疲れさま」をひとこと添える
たったそれだけが、
雷鳴より強く
あなたの誠実を伝えます。
焦る必要はありません。
ただ、「今日の小さな勇気」を
一つ積み重ねてください。
■ 誠実な恋は、誠実な速度で来る
雷地豫の卦は
こう告げています。
「春は来る。
待ちに待った者のもとにこそ、
必ず訪れる。」
ダメ男たちは、
いずれ雷に散る雑草。
あなたが求める人は、
今、根を深く張っている最中。
その芽は、
地上に出る瞬間を
そっと見計らっています。
■ 最後に ― あなたへ
恋が遠回りに見えるとき。
運命は、
あなたの誠実を守っているのです。
石のような芯を持つ女性にこそ
誠実な愛がふさわしい。
あなたの春は、
雷鳴の下で静かに息づいている。
その時を信じて、
今日の光を
あなたの心に落としてください。
恋も、人生も、
誰かの速度ではなく、
あなたの魂の歩幅で訪れるもの。
もしあなたが今、
胸の中の小さな芽を
誰かと一緒に見つめたいと感じるなら――
どうかいらしてください。
あなたの愛の芽吹きが、
どんな春へと続いていくのか。
易とともに、その未来を
丁寧に読み解かせていただきます。







