あぐり
人への配慮に欠く上司からの誘いに応じるべきか・・・
30代女性、美容関係の仕事をされている方のご相談。
以前に新店舗への話があったのですが、同じ地域に他のかたが新店舗を出すこととなり私へのお話は自然消滅したと思っていましたが、やはり上司からは新店舗に来て欲しいとの依頼があり、困惑しています。
すでに他の方々が話を進め実際にも私は出店にも関わっているわけではないので、場違いと感じています。
その店舗の方は、良い方ばかりで歓迎してはいただているのですが、もうこの会社自体を辞めた方がいいかとも考えています。
あまりにも人への配慮がなさすぎることにも限界を感じています。どうすればいいでしょうか?
雷地豫 三爻
「楽しい誘い」より、あなたの尊厳が先にある
静かに積み重ねてきた努力が、
突然の一言で揺らされてしまうことがあります。
「新店舗に来てほしい」
期待の言葉に聞こえる一方で、
胸の奥はざわついている。
それはなぜか。
すでに話は進んでおり、
あなたが加わる余地は本来なかったはず。
まるで、宴の席の途中で呼ばれ、
どこに座ればいいのかわからず立ち尽くすような――
そんな 場違い感 に包まれたのではないでしょうか。
易は 雷地豫 三爻 を示しました。
雷が地を震わせ、春の芽が準備を進めるとき。
しかし三爻にいる龍は、まだ波に乗るべきではない。
爻辞にはこうあります。
「下位にありながら喜びに近づけば、悔いが生まれる」
歓迎されているように見えても、
あなたの役割は曖昧で、足場が整っていない。
流されて飛び込めば、
「どうしてこんな形で…」
と後悔を残す可能性が高いと警告しているのです。
今回の状況は、卦の象に驚くほど一致しています。
・話は向こうで勝手に進んでいる
・良い人に見えるのに、配慮が決定的に欠けている
・「来て欲しい」だけで、責任や立場の説明がない
それは あなたを尊重していない ということ。
「悪意がないからいい人」
と片付けられない領域です。
配慮の欠如は、
誠実さの欠如と同義だから。
しかし三爻は同時にこうも示します。
「決断を先送りすれば、悔いは深くなる」
つまり、
「今ここで、自分の境界線を引く時」と告げています。
□ どこまでなら引き受けられるのか
□ どんな扱いは拒否するのか
□ 自分の尊厳を守るとは何か
その基準をはっきりと示す。
これが、あなたを守る唯一の道となります。
では会社を辞めるべきか。
雷地豫は「今すぐ飛び出せ」とは言いません。
ただこう助言します。
「あなたの心が壊れる前に、出口を計画せよ」
恩義があるなら返す道を整え、
その上で あなたの魂が傷つかない場所へ移る準備 を始める。
春の気は満ちています。
でも、芽は土を破るタイミングを誤ってはならない。
あなたの違和感は、
未来からの警告です。
「そのまま進めば、あなたの光が曇る」
と知らせている。
だから、聞いてください。
あなたの内なる声を。
今ここで迷うのは、
心が正しい方向を覚えている証。
あなたは流されるために生きているのではない。
誇りを背骨に立つために、
この道を選んだのです。
もしこのままでは苦しい時、
易はいつでもあなたに寄り添います。
決断の整理、心の声の翻訳――
私がその橋渡しをいたします。
焦らず、
けれど、
誤魔化さず。
あなたの尊厳が、
あなたの人生の、最優先です。
いつでも、相談してください。
あなたの春が、確かに近づいていますから。







