海月ラビィ
玖羅下ラビィ(海月ラビィ)🌹 『神の愛と悪魔の欲望 ― 心の中にある二つの声』
玖羅下ラビィ(海月ラビィ)
人は誰でも、胸の奥に“二つの声”を抱えています。
ひとつは、すべてを包みこむような「神の愛」。
もうひとつは、望むものを手に入れようとする「悪魔の欲望」。
どちらか一方が悪いわけでも、間違いというわけでもありません。
むしろ、この二つが同居しているからこそ、
私たちの心は日々揺れ、迷い、そして成長していくのだと思います。
例えば恋愛では、
「大切にしたい」「相手の幸せを願いたい」という優しさがあれば、
「もっとそばにいてほしい」「私だけを見てほしい」という欲も同時に生まれます。
どちらも自然で、どちらも人間らしい感情です。
優しさだけで恋が続くわけではありませんし、
欲望だけでは愛は壊れてしまいます。
神の愛が私たちの心を柔らかくし、
悪魔の欲望が一歩踏み出す勇気を与えてくれる。
この二つがあるからこそ、
私たちは愛に向かって動き、
人を求め、時に傷つき、
それでもまた誰かを愛そうとするのでしょう。
算命学でも四柱推命でも、
人の命式には「善と欲」「陰と陽」が必ず共に現れます。
どちらかを捨てるのではなく、
“どう扱うか”が人生を穏やかにする鍵になります。
もし今、心が揺れているのなら、
それはあなたの中で
神の声と悪魔の声が対話をしている証拠。
そのどちらもあなた自身であり、
否定する必要はひとつもありません。
欲望が強くなった時は、
「私は何を恐れているのか?」と問いかけてみる。
優しさばかりが前に出る時は、
「私は本当はどうしたいのか?」と心に触れてみる。
そのバランスを知るたびに、
あなたという人の輪郭がくっきりと浮かび上がり、
愛し方は、もっとあなたらしい形へと変わっていきます。
神の愛も、悪魔の欲望も、
どちらもあなたを動かすエネルギー。
その二つを上手に抱きしめられた時、
恋も人生も、もっと深く色づいていくはずです。







