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あぐり

店の恥と言われました…

小売店のアルバイト見習いとして仕事をすることになりました。

店長には面接で勤務することにご了解をいただいたのですが、現場の責任者に「テストをしないと店には出さない」との判断。

実技のテストを受けましたが、こんな状態では店に出せないとして、訓練を受けることになりました。

レッスン料は合計2万円を現場責任者にお支払いしました。

レッスンでは多少の改善がみられたと評価をいただきましたが、「店の恥になるので、人のあまり来ない補欠要員として出勤してください。」ということでした。

自分で選んだ仕事ですので、やめるかどうか迷っています。

どうしたらいいでしょうか?

このご相談に

易を立てたところ天沢履 上爻ができました。

「天沢履 上爻」が語るのは“危険の中でこそ生まれる正しいあゆみ”

天沢履は虎の尾を踏みかねないような、極めて繊細な場面を象徴しています。

上爻はその最終局面にあたり、「ギリギリの緊張状態を、どうやって賢く抜けていくか」が問われる段階。

卦辞にある
「視履考祥。其旋元吉」
これは、
“自分の歩みをよく見つめ、何が吉を呼ぶか深く考えなさい。

もしも誤った道に足を踏み入れていたなら、引き返してよい。立ち返ることで大いなる吉となる。”
と説いています。

虎の尾を踏まないように、そっと、注意深く歩くこと。
そして、いま立っている場所が本当に自分の進みたい道なのか、もう一度確かめること。
それこそがこの上爻の智慧です。

  • 今回の状況に照らすと、卦はこう告げています

現場責任者から言われた言葉は、心を刺すには十分すぎるものだったと思います。
「店の恥になる」「人の来ない補欠として」――
そこに宿る価値観は、働く人の尊厳を支えるものとは言いがたい。

しかし沢履の上爻は、単なる“不吉”を伝えているのではありません。
むしろ
「危険な場所にいるからこそ、正しい判断をせよ。立ち返れば吉となる」
と導く卦です。

この卦が強調するポイントは三つあります。

  1. 自分の歩みを冷静に見つめ直すときが来ている。
  2. 周囲の声にただ傷つくのではなく、その声の“質”を見極めること。
  3. もしその職場があなたの尊厳を育てる場でないなら、立ち返ることは吉。

これは、逃げでも弱さでもありません。
「危険な道から静かに引く」という、上爻だけが持つ叡智なのです。

  • 卦が伝える“良い時”とはどういう意味か

あなたが引いた卦は、「大いに吉」と出ています。
これは、
いまの経験が、あなたの未来の軌道を整えなおすための貴重な材料になる”
という意味です。

不当な扱いを受けたときこそ、人は次の一歩の質を高めることができます。
卦はあなたに
「反省せよ」ではなく、「省みることで道が拓ける」
と言っているのです。

つまり、
・辞めるのか
・続けるのか
どちらにも“吉”を含むけれど、
「あなたの尊厳が護られる道を選びなさい」
というのが、天沢履 上爻の勧めです。

  • 占断としてまとめると

いまの職場は、虎の尾の近くに立っているような状態。
慎重であれば傷つかずに済むし、もし道を変えるとしてもそれは正しい選択となる。
その判断こそが“元吉”――根源的な吉へと繋がります。

あなたが経験した屈辱は、あなたの価値の証明ではなく、
その場の文化の未熟さを示しているだけです。

易は冷静に語っています。
「あなたの本来の力がのびのびと働く場所は、別にあるかもしれない」
と。

そして、この判断のプロセスそのものが、未来の大吉を呼び込むのだと。

  • 最後に

卦には、いつも人の魂を守ろうとする優しさがあります。
沢履 上爻は、あなたが無理をして虎の尾の上を歩き続けなくてよいことを告げています。
尊厳の灯を消さない道――その道こそ、あなたが歩むべき「元吉」の道です。

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