曽我部 キキョウ
【曽我部キキョウ】自分の決めたゴールで勝利宣言
前回は自分を即時に評価しない
という話をしました。
評価はしないけれど、
自分をほめることはよい、
これは言うほど簡単ではない気がします。
ところが人間の脳は
それほど複雑に考えなくても
ちゃんと自分をほめることができるのです。
なぜなら、脳は達成したことの「大きさ」を
客観的に測れません。
例えば、洗濯物をたたんだこと、
そして資格試験に合格したこと。
天と地ほど違う難易度です。
しかし脳の快感の回路では
同じように「よくできました」と
スイッチが入ります。
つまり、自分で成功だと思えば、
すべて同じく成功なのです。
楽しいことや目標達成時に分泌され、
「またやりたい」という
意欲(報酬系)を構築する
神経伝達物質、ドーパミン。
これが実は達成したときより
少し進んだと実感したときの方が
たくさん分泌されます。
だから5分間勉強した自分をほめろ、と
自ら言い聞かすよりも
5分で脳を喜ばせてみよう、
という方が確かです。
単純な脳は、小さな満足を
「成功」と認識すると
この行動は報われるのだと認識します。
まだまだ、と認定すると脳は
この行動では駄目だと思い、
やる気回路を停止しますが
成功したと思えば、
次もやりたいと思うわけです。
そして自己肯定感をあげるために
かなり重要なのが、
成功したかどうかを
自分で決めること。
他人の基準で成功か失敗かを決めていると
いつまでたっても不足していると
思ってしまいがちです。
ところが、自分の基準で
ゴールを決めていれば
成功体験は無限に増えます。
LINEの変身を一つ返しただけでも
成功だと自分が思えば、
脳は勝手に勝利宣言を受け止めて
報酬のドーパミンを出してくれるというわけです。
この小さな成功のゴールを自分に課して、
これをしたら気分がよくなるよ、と考えれば
脳は勝手に喜んでそれを行おうとします。
結局のところ、
自分を「あげる」ことができるのは
自分の脳の働き方次第。
だから、脳のしつけをするとよいのです。
評価しなくても、何かを達成した自分をほめる
これがどれだけ簡単にできるか、
お分かりいただけたでしょうか。
脳はあなたの見方にも敵にもなります。
ならば、味方として
育ててしまえばいいではないですか。
大きな課題を前に立ち尽くすより、
今日積み上げた「ほんの少し」を
堂々と「成功」と呼びましょう。
自己肯定感は奇跡ではありません。
脳が積み上げた小さな成功が
あなたの毎日を押し上げます。
その土台は、今日から作ることができます。

※前回までの記事はこちらでご覧いただけます。
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曽我部キキョウ
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