プトレマイオス靖子
ノーサイド、その先へ🏉
ラグビー🏉を観に行った。
スタジアムの熱気は想像以上で、気づけば試合に引き込まれていた。選手たちは全力で走り、倒れても立ち上がる。その姿はきれいごとではなく、ただ真剣だった。
ラグビーは激しい。でも、荒れていない。
ぶつかり合いの中にも、ルールがあり、相手への敬意がある。それがこの競技の面白さなのだと思う。
試合が終わり、ノーサイドの笛が鳴る。
その瞬間、さっきまで敵だった相手と握手を交わす選手たちの表情が変わる。勝ち負けは残る。それでも、そこで引きずらない。終わらせるべきところで、ちゃんと終わらせる。その潔さが印象に残った。
人生も同じだと思った。
頑張ったのに報われない時や、納得できない結果にぶつかることはある。だけど、いつまでも心の中で試合を続けていたら、前には進めない。
ノーサイドは、負けをなかったことにする言葉じゃない。
「ここまでやった」という事実を認めて、次へ向かうための合図だ。
スタジアムを出る頃、気持ちは不思議とすっきりしていた。
また走ればいい。
次の試合は、これから始まるのだから。







