馬道 東弥
夜中のトイレ介助で削られていく命|わかってほしい人に理解されない睡眠不足のリアル
夜間の呼び出し、休みなく続く睡眠不足。
時間=命を削る介護の現実と
「稼いでいる」と威張る人への本音。

“ド素人”が介護を担当したら
全くの素人が、いきなり介護を担当したら――
どうなると思いますか?
予想がつくあなたは、介護や育児の経験者でしょう。
予想できない人は、
お金を払えばなんとかなると思っている人。
または「稼いでいるのは俺だから」
なんて言っている人かもしれませんね。
夜間の介助は全てが辛いですが
私は体験してみて特にトイレ介助が辛かった。
だって、
80代の人間が、夜中にトイレに行かずに済むはずがありません。
しかも何回もです。
身体が不自由で夜間にトイレに行く必要がある場合、
誰かが付き添わなくてはなりません。
誰が?
もちろん、家族です。
休みなく続く、寝不足の日々
休むはずの時間に動かなければならない。
誰であっても、結果は万病の元、寝不足になります。
1日だけなら頑張れるでしょう。
次の日に休めるなら、問題ありません。
でも、介護は毎日、休みなく続きます。
交代要員もいない。
対価もない。
黙々と継続させられるのです。
感謝の言葉は?
せめて「ありがとう」と一言あれば、
心が穏やかになれるかもしれません。
ですが、脳に障害を負ったのです。
体だけではありません。言語にも障害がある。
ひょっとしたら、
本人も言葉にできないだけで感謝していたのかもしれません。
でも、介助する側には届かない。
切ないと片付けるには
お互いにとって、あまりにも理不尽。
介護する側の負担とは、人生を削る作業なのです。
大袈裟に聞こえるかもしれません。
でも、時間=命です。2度と戻りません。
その大切な命を削って世話をしているのに、
あまりにも簡単に
「家にいる女性が世話をするもの」と
解釈されてしまう現実。
介護をナメるな
「仕事している方がよっぽど楽」
雇われて、言われたことに従い、行動すればお金で評価される。
指示待ち人間でもできることしかしてないのに、
偉そうに「稼ぎが……」なんてほざく人が多い。
そういう人ほど、
実際に介護をやらせると《 使えない 》こと甚だしい。
苦笑です。
相手の様子を細やかに観察し、
何をするべきか判断する。
タイミングは?次の動作に備えて、
何をどのように準備するのか?
常備する物品を定位置に置く意味、
規則正しい時間に世話をする理由――
どれも理解せず、
お手上げのくせに、
ちょっと参加したくらいで介護者ヅラをする。
ナメるな!!!
偉そうにするなら、せめて
普段の世話をしている者より完璧にやってから威張ってくれ。
現実が苦しいとき、こんなもんです
と、まぁ言いたい放題ではありますが――
現実が苦しいときって、こんなもんです。
「大人なんだから余裕を」なんて無理です。
だって、やりたくないことを続けているんですから。
占いの相談でも、
同じような話をたくさん聞いてきました。
「我慢しなきゃいけないと思って」
「弱音を吐いたら負けな気がして」
でも、我慢する必要なんてないんです。
言いたいことを言っていい。
弱音を吐いていい。怒っていい。
私のところには、
遠慮なく全部ぶちまけに来てください。
介護の愚痴、育児の不満、仕事のストレス――
あなたが溜め込んでいるものを、
ここで吐き出していいんです。
心を優しくほどく占い時間を、鎌倉で。
ブログ 振り返り
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