馬道 東弥
「ああ、辛い。」が言えなかった外泊準備｜福祉用具と介護のためのリフォームの現実
「かいがいしい嫁」という役割の末路。
退院前の「外泊」という試練
話が前後してしまいますが、
今回は義祖父がリハビリテーション病院に入院中、
対応しなければならなかったことについて書きたいと思います。
実は、
入院中に1度『外泊』という制度があるんです。
退院しても生活していけるかどうか、
1泊お試し期間があるのです。
さあ、大変。
ベッドは介護用に切り替えねばならず、
義祖父の生活動線には手すりも必要。
食事をするにも、
入院前は胡座で晩酌だったのに、
これからは椅子とテーブルがないとダメ。
食器も使いやすい介護用のものを準備。
倒れたときは春でしたが、外泊中は夏。
今までと違う着替えも必要です。
とにかく物要り。
準備に追われる日々
義母と介護パンフレットを見て、
介護用品売り場で実物を手に取る。
ケアマネさん、
介護用品の業者さんとも
何度も打ち合わせ。
また、大工さんにも手すりをつけてもらい、
玄関の段差は福祉用具を取り付け
なんとか迎え入れる形が整いました。
本当は
義母と義父で対応してもらいたかったのですが、
義父は海外赴任中。
一度様子を見に帰国しましたが、
本格的に帰国するため事業の引き継ぎが必要で、
そのときはまだ海外だったのです。
言えなかった「ああ、辛い」
「ああ、辛い。」
この言葉が言えたなら、
どんなに良かったでしょう。
役割だと勘違いした私が辿った末路は
かいがいしい嫁。
でも、正直そんなの嬉しくない。
お金になった方が、
よっぽど前向きな気持ちになれる。
だから、
「家族は介護するな」って言われるんですよ。
しかもこの言葉、
介護の技術指導者が言うのです。
納得感満載でしょ？
現場の人が言うのだから。
「だったら、よそに任せて自分は働きに行った方がいい。」
そのくらい介護って辛いんです。
「役割」を演じ続けた代償
福祉用具を揃え
家を改造し
外泊の準備を整える。
お気づきでしょうが
まだ、準備段階なんです。
外泊中の様子はまた別の回でお伝えしたいと思います。
その間も、仕事や家事、子育ては止まりません。
でも誰も「大変だね」とは言ってくれない。
むしろ「よくやってくれてる」と褒められる。
褒められても、嬉しくない。
ただ疲れるだけ。
占いの相談でも、
同じような話をたくさん聞いてきました。
「義実家の期待に応えなきゃ」
「嫁として当然のことだから」
「文句を言ったら、家族が崩壊するかもしれない」
そうやって、自分の「辛い」を飲み込んでいる人がどれだけ多いか。
でも、あなたは「かいがいしい嫁」を
演じ続ける必要なんてないんです。
「辛い」と言っていい
私が今、占い師として伝えたいのは――
「辛い」と言っていい。
「無理」と言っていい。
役割を降りていい。
期待に応えなくていい。
そう言ってくれる場所が、あなたの周りにありますか？
もしなければ、私のところに来てください。
義実家の愚痴でも
介護の疲れでも
役割を降りたい気持ちでも。
あなたが飲み込んでいる
「ああ、辛い」を、
ここで吐き出していいんです。
私も同じように、
言えなかった言葉をたくさん抱えてきました。
だからこそ、あなたの気持ちに共感します。
一緒に、少しずつ荷物を降ろしていきましょう。
心を優しくほどく占い時間を、鎌倉で。
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