紫月 アルネ
この一年の迷いを、そっと手放すための整理時間
一年の終わりが近づくと、
忙しさの中で後回しにしていた問いが、
静かに顔を出してくることがあります。
「このまま進んでいていいのかな」
「やりたい気持ちはあるけれど、本当に踏み出せるのだろうか」
そんな迷いが、
まだ言葉にならないまま、
胸の奥に残っている人も多いかもしれません。
私自身も、今年はこれからの生き方について迷う場面がありました。
やりたいことはある。
けれど、周りと比べると特別に秀でているわけではない。
生活のこともあるし、もし失敗したらどうしよう。
そんな不安が、行動のたびに顔を出していたように思います。
迷いを抱えたままでいると、
自分を責めやすくなったり、
動いているはずなのに前に進んでいる実感が持てなくなったりします。
そして不思議なことに、
持ち越した迷いは、時間が経つほど小さくなるどころか、
後ろから追いかけてくるように大きく感じてしまうこともあります。
けれど、迷いそのものは、決して悪いものではありません。
迷うということは、
本当は踏み出したい気持ちがあるからこそ生まれます。
過去の経験や周りとの比較、
「世間ではこうするのが正解」という声に触れる中で、
正解のない道に進むことが怖くなっている状態なのだと思います。
誰かが「これが正解」と言ってくれなければ、
本当に何も選べないのでしょうか。
今は、正解が一つではない時代だとも言われています。
だからこそ迷いは、
自分で正解を作っていく覚悟が整っているかどうかを
確かめる時間なのかもしれません。
一年の迷いを来年に持ち越さないために、
今できることの一つは、
迷いを言葉にすること です。
頭の中で考えているだけでは、思考は堂々巡りになりがちです。
ノートに、思いつくまま書き出してみてください。
書いたからといって、
今すぐ答えを出す必要はありません。
迷いとどう向き合うかを考える中で、
自然と道が見えてくることも多いからです。
私自身、楽になった方法の一つは、
「期限を決めること」でした。
「〇月までに、このテーマについて理解を深める」
そんな小さな期限を設定すると、
逆算してやることが見えてきます。
すると頭の中に地図ができ、
寄り道をしにくくなり、結果的に前へ進みやすくなりました。
完璧な答えは必要ありません。
「こうかな?」という仮説を立てて、試してみる。
もし違っていたら、また別の方法を考えればいいのです。
迷いが出てきたら、また書き出して、言語化して、
その時できることをやっていく。
気づけば、いつの間にか一つ山を越えていることもあります。
もし一人で迷いを整理するのが大変だと感じたり、
頭と心がうまく噛み合わない感覚があったり、
来年に向けて思考の棚卸しをしたいと感じた時は、
占いという視点を取り入れてみるのも一つの方法です。
今の立ち位置を整理することで、
迷いが少し軽くなることもあります。
一年の終わりに、
迷いを「解決しよう」とするのではなく、
「整理する」ことから始めてみてください。
その時間が、来年を軽やかに進むための土台になるはずです。
紫月アルネ
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