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唯真伊由

“ちゃんと働く”をやめた日。 私が選んだのは、不器用な自由でした

第2章|人間関係・役割編 第3話


好きなことを仕事にしても、現実が追いかけてきた

結婚相談所を辞めたあと、
本当はしばらく休みたかった。

父のこと、離婚のこと、
会社の現実と向き合った日々の疲れ。
心も体も、静かに立ち止まりたいと思っていました。

けれど、生活は待ってくれません。
働かなくてはいけない。
でももう、決まった時間に出勤する働き方には戻れないと
どこかではっきり感じていました。

私は、会社員としての働き方が
どうしても馴染まないのです。
呼吸のリズムが合わない、という感覚に近いかもしれません。

だから、挑戦してみることにしました。

婚活講師として、開業することを。

これは、無理をして選んだ仕事ではありません。
むしろ、“やりたい”と思えたことでした。

エステで学んだ「外見を整える力」。
保険の世界で培った「言葉で勇気づける力」。
新人育成で磨いてきた「誰かの背中を押す力」。
カードリーディングや心の在り方に触れた経験も。

これまでの私の人生で積み重ねてきたものが、
すべて活かせる気がしたのです。

「この仕事なら、私の全部を使える」

そう思って、開業日を選び、
一つ一つ手続きをして、スタートしました。

最初のお客様は、
尊敬している先輩仲人さんから紹介してもらった方でした。

その方からさらに別の女性を紹介していただき、
また別の方に繋がっていったり、
婚活中の女性たちが相談に来たり。

人とのご縁に支えられて、
私はなんとか生活を繋いでいました。

……けれど、正直に言うと、
ギリギリでした。

好きな仕事なのに、
満足に休む余裕も、
未来を描く余裕もない。

講師としての仕事自体は楽しかった。
やりがいもあった。
でも、生活の苦しさが、
その喜びの上に薄い膜のように覆いかぶさっていました。

このまま続けたい気持ちと、
このままではいられない現実。

両方が、胸の中でずっと揺れていました。

「好きな仕事なら、続けられるはず」
そう思っていたのに、

好きな仕事でも、
現実は追いかけてくるのだと
このとき痛感しました。

心がすり減っていく前に、
私はもう一度、選び直します。

生活を立て直すために。
心の余裕を取り戻すために。

そして私は、
保険代理店業の仕事を始めることにしました。

好きなことを続けるために、
現実と手を結ぶ選択をしたのです。

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