玖羅下ラビィ🌹 閉鎖的閉鎖的になっていませんか？ ― 孤立と静かな時間の違い ―

人と距離を取りたくなる時があります。
それは決して悪いことではありません。
疲れている時、心がざわつく時、無理に誰かと関わろうとしない選択は、自分を守る大切な知恵でもあります。

けれど、その距離が少しずつ長くなり、
「誰にも話さなくてもいい」
「どうせ分かってもらえない」
そんな思いが心に根づいてきたとしたら、
それは静かな孤立の入り口かもしれません。

孤立は、とても静かに始まります。
喧嘩をしたわけでも、拒絶されたわけでもない。
ただ、連絡を取るのが面倒になり、
説明するのが億劫になり、
「まあいいか」と思う回数が増えていくだけ。

特に大人になるほど、
自分の気持ちを後回しにする癖が身についています。
家庭、仕事、人間関係。
「私が我慢すれば済む」と思ってきた人ほど、
気づかぬうちに心を閉じてしまうのです。

でも、ひとりの時間と孤立は違います。
ひとりの時間は、心を満たします。
孤立は、心を乾かします。

ひとりの時間が心地よいときは、
静けさの中に安心があります。
孤立しているときは、
静けさの中に不安や諦めが混じります。

もし最近、
・誰かと話すのが面倒
・誘われても断る理由を探している
・本音を話す相手が思い浮かばない

そんな自分に気づいたなら、
無理に明るく振る舞う必要はありません。
ただ、「少し閉じているかもしれない」と
そっと認めてあげてください。

心を開くことは、大きな行動でなくていいのです。
短い挨拶。
一言の返信。
「元気？」と聞かれた時に「まあまあ」と答えること。

それだけで、心の扉には小さな隙間が生まれます。

人とつながることは、
依存することでも、弱くなることでもありません。
年齢を重ねたからこそ、
「全部ひとりで抱えなくていい」と
自分に許してあげていいのです。

今年の終わりに向かうこの時期、
家の中を片づけるように、
心の中も少し整理してみませんか。

閉じてしまった扉を
いきなり開けなくていい。
鍵を外すだけでいいのです。

あなたは、孤立するために生きてきたのではありません。
誰かと、やさしくつながるために
ここまで歩いてきたのですから。

今日という一日が、
その小さな一歩になりますように。
になっていませんか？ ― 孤立と静かな時間の違い ―