もう今年もあとわずか。

「今年は何をしていたっけ？」

「やりたいことがあったはずなのに、できていない…」

そんな思いが、ふと浮かんでくる時期かもしれません。

 

たとえば、今年は転職をせず、

大きく環境を変えることをしなかった。

 

やりたいことがないわけではない。

けれど、怖さや余力のなさがあり、

「もし失敗したらどうしよう」という気持ちが、

踏み出す足を止めていた、という方もいると思います。

 

その選択をしたことで、

どこかで「逃げたのかもしれない」と感じている人もいるかもしれません。

周りを見ると、

次々と先に進んでいる人が目に入り、

焦りや不安でいっぱいになることもあります。

 

けれど振り返ってみると、

やりたいことがあったとしても、

それが本当に自分の望んでいるものなのか、

その時点ではまだ分からなかったのではないかなと思います。

分からないまま進むことへの怖さが、

「今は決めない」という選択につながっていたのかもしれません。

 

だから、今年挑戦しなかったことがあったとしても、

それは必ずしも後ろ向きな選択ではありません。

見定めるための期間だった場合もあります。

心のどこかで納得できていない状態で動くよりも、

立ち止まって考えることを選んだ。

それも、一つの判断です。

 

決断というと、

「動くこと」「変えること」ばかりが注目されがちですが、

実は「今は選ばない」と決めることにも、勇気が必要です。

たとえば、

今は貯金を優先する。

学びの時間を取る。

基盤を整えることを選ぶ。

それも、未来に向けた立派な選択だと思います。

 

もしよければ、

今年「決めなかったこと」を一度書き出してみてください。

そして、それを責める必要はありません。

 

代わりに、

「もし叶えるとしたら、どう動けばいいだろう？」

と考えてみてください。

そうすると、

自分が何に不安を感じているのか、

何が足りないと感じているのかが、

少しずつ見えてくることがあります。

 

決断しなかった一年は、

何も進んでいなかった一年ではありません。

見えないところで、

準備や調整が進んでいた時間でもあります。

 

もし、

「なぜ決めきれなかったのかを整理したい」

「今はどんな時期なのか知りたい」

そう感じることがあれば、

占いという視点を取り入れてみるのも一つの方法です。

客観的に流れを見ることで、

「今は動く時なのか、整える時なのか」

新しい捉え方ができるかもしれません。

 

決断しなかった自分を責めるのではなく、

その選択に込められていた意味を、

年末のこのタイミングで、そっと見つめてみてください。

それは、来年への確かな土台になっているはずです。

 

紫月アルネ

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