空馬羽津呂
2026年 3月生まれさんへ ――言葉が場をひらく話
2026年 3月生まれさんへ
――言葉が場をひらく話
空馬羽津呂(そらまうつろ)
3月生まれさんの内側には、ずっと言葉にならなかった考えや感覚が、静かに溜まっています。
誰かに伝えたい気持ちはあるのに、うまく整理できなかったり、出すほどの価値があるのか迷ったりして、胸の奥にしまってきたものも多いかもしれません。
2026年は、それらが外に出る準備が整う年です。
整えてから話すのではなく、話すことで整っていく。
そんな順番が、今年の3月生まれさんにはよく似合います。
言葉は完成品である必要はありません。
途中でも、揺れていても、曖昧でもいい。
その状態で外に出るからこそ、誰かの中に届く余白が生まれます。
むしろ完成された言葉より、まだ熱を持っている言葉のほうが、人の心を動かします。
3月生まれさんはもともと、場の空気を読む力に長けています。
その分、自分の言葉を引っ込めてきた場面も多いでしょう。
相手に合わせ、場を乱さないようにし、波風を立てないようにしてきた。
その優しさは尊いものです。
けれど2026年は、その優しさにもう一つ、別の形を足していい年です。それは、「本当のことを出す」という優しさです。
衝突するためではなく、関係を誠実にするために、言葉を使う。
もし何かを言おうとして、喉のあたりで止まる感覚があったら、それは「今、出したほうがいい」という合図かもしれません。
うまく言おうとしなくていい。ただ、自分の言葉として出す。
それだけで場は動きます。
仕事でも、表現でも、人間関係でも、今年は「言うことでひらく」場面が増えていきます。
提案する、頼る、断る、共有する。
そうした一つ一つの言葉が、流れの向きを少しずつ変えていきます。
特に大切なのは、「わからない」と言うこと、「迷っている」と言うことです。
それは弱さではなく、対話の入口です。そこから本当の協力や理解が始まります。
また、3月生まれさんの言葉は、意図しない形で誰かを照らすことがあります。
何気なく言った一言が、誰かの支えになる。
自分では取るに足らないと思っていた視点が、誰かにとっては大切な灯りになる。
そうした循環が、今年は何度も起きやすい。
だからどうか、言葉をしまい込まないでください。
言葉は外に出て、初めて役割を持ちます。
そして忘れないでほしいのは、言葉は責任ではなく、関係だということです。
正しくあろうとしすぎず、誠実であろうとしてください。誠実な言葉は、たとえ不器用でも、必ず届きます。
2026年の終わり頃、3月生まれさんはこう感じているかもしれません。
「言えなかった自分」から、「言える自分」へ、静かに移行した一年だった、と。
それは大きな変化ではなく、静かな更新です。
けれどその更新は、これからの人生の質を確実に変えていきます。
言葉を信じてください。
3月生まれさんの中にある言葉は、もう十分に、世界とつながる準備ができています。
— 空馬羽津呂







