空馬羽津呂
2026年 4月生まれさんへ ――境界がやさしくなる話
2026年 4月生まれさんへ
――境界がやさしくなる話
空馬羽津呂(そらまうつろ)
4月生まれさんはこれまで、人と人の間に立つことが多かったかもしれません。
調整役になり、橋渡し役になり、場が荒れないように空気を整えてきた。
その姿はとても尊いけれど、そのぶん、自分の居場所が曖昧になりやすいところもあります。
2026年は、4月生まれさん自身の輪郭が、静かにはっきりしていく年です。
何を大切にして、何を手放していいのか。
どこまで関わり、どこからは距離を置くのか。その境界が、無理なく自然に浮かび上がってきます。
境界線というと、冷たいもののように感じるかもしれません。
拒絶、遮断、壁。
そうしたイメージを持つ人もいるでしょう。
けれど本当の境界は、世界を分断するものではなく、関係を健やかに保つためのものです。
境界があるからこそ、人は安心して近づけます。
境界があるからこそ、互いを尊重できます。
すべてを受け入れようとすることが、必ずしも優しさではない。
2026年の4月生まれさんは、そのことを、頭ではなく体感として理解していく流れにあります。
もし、これまで無理をして続けてきた関係や役割があるなら、今年はそこに小さな違和感が生まれやすいかもしれません。
疲れやすくなる、気力が続かない、同じことなのに以前ほど心が動かない。
そうした変化は、拒否のサインではなく、調整のサインです。
すぐに断ち切る必要はありません。
ただ、「今の距離感は本当に合っているだろうか」と問い直してみること。
それだけで、関係は少しずつ、より自然な形へと移行していきます。
4月生まれさんは責任感が強く、「自分がやらなければ」という思いを抱きやすい人でもあります。
けれど今年は、その荷物を少しずつ置いていい年です。
誰かの人生を代わりに生きる必要はありません。
誰かの課題を背負い続ける必要もありません。
自分のエネルギーを、自分が本当に育てたいものに向ける。
その選択が、結果的に周囲にとっても最も健やかな影響になります。
仕事でも、家族でも、友人関係でも、今年は「選ぶ」場面が増えていきます。
全部を守ろうとしなくていい。
守ると決めたものを、丁寧に守る。
そのほうが、世界は静かに整います。
2026年の終わり頃、4月生まれさんはこう感じているかもしれません。
「無理をしなくなったのに、関係がよくなった」と。
それは境界が強くなったのではなく、境界が優しくなったということです。
だからどうか、自分に許してください。
近づきたいときは近づいていい。
離れたいときは離れていい。
その自由を自分に与えたとき、4月生まれさんの世界は、以前よりもずっと呼吸しやすい場所になります。
— 空馬羽津呂







