空馬羽津呂
2026年 5月生まれさんへ ――選びなおすことで整う話
2026年 5月生まれさんへ
――選びなおすことで整う話
空馬羽津呂(そらまうつろ)
5月生まれさんは、感覚的に「心地よさ」をよく知っている人です。
空間、言葉、人の距離感。
そうしたものが自分に合っているかどうかを、頭より先に身体が感じ取っています。
けれどその感覚を、これまでは後回しにしてきたかもしれません。
現実的な事情、他人の期待、常識。そうしたものを優先して、自分の心地よさを調整し続けてきた部分もあるでしょう。
2026年は、その順番をそっとひっくり返す年です。
「何が正しいか」より、「何が整うか」。
「何が得か」より、「何が澄むか」。
そうした基準で選びなおしていくことで、生活そのものがゆっくりと調和していきます。
選びなおす、と言っても、大きな決断をする必要はありません。
引っ越しや転職や別れのような劇的な変化でなくてもいい。
身の回りの物をひとつ手放す。
使う言葉をひとつ変える。
会う頻度をひとつ減らす。
そうした小さな選択の積み重ねが、静かに世界の質を変えていきます。
5月生まれさんは、「続ける力」を持っています。
一度決めたことを大切にし、簡単には投げ出さない。
その姿勢は信頼を生みます。
ただ今年は、その力を少し別の方向にも使ってほしいのです。
それは、「やめることを続ける」という方向です。
もう役目を終えたものを持ち続けることは、美徳ではありません。
合わなくなった形を手放すことは、裏切りではありません。
それは変化に対する誠実さです。
もし、「昔は好きだったけれど、今は違う」と感じるものがあれば、その感覚を否定しないでください。
人は変わります。
世界も変わります。
その変化に合わせて選びなおすことは、自然なことです。
人間関係においても同じです。
無理に嫌いになる必要はありません。
ただ、今の自分にとって必要な距離に、そっと調整すればいい。
遠ざかる関係があっても、それは失敗ではなく、配置換えです。
仕事や表現においても、「もっとこうあるべき」という思い込みを外してみてください。
こうしなければならない、こうでなければ価値がない。
そうした枠をひとつずつ外すことで、5月生まれさん本来の感性が、より自由に息をし始めます。
2026年の終わり頃、5月生まれさんはこう感じているかもしれません。
「頑張っていないのに、満たされている」と。
それは、怠けたからではなく、合ったものを選び続けた結果です。
だからどうか、自分に問いかけてください。
これは本当に、今の自分を整えているだろうか、と。
その問いが、今年の最も信頼できる美意識になります。
— 空馬羽津呂







