空馬羽津呂
2026年 8月生まれさんへ ――何者でもない場所の話
2026年 8月生まれさんへ
――何者でもない場所の話
空馬羽津呂(そらまうつろ)
8月生まれさんは、自然と「役割」を引き受けやすい人です。
まとめ役、決断する人、引っ張る人。
そうした位置に立つことが多く、それをきちんと果たしてきた自負もあるでしょう。
けれどそのぶん、「何者かである自分」から離れる時間が少なかったかもしれません。
役に立つ自分、期待に応える自分、成果を出す自分。
その姿が、いつの間にか自分そのもののようになっていた可能性もあります。
2026年は、その鎧を一度そっと外す年です。
役割や肩書きや評価から離れたとき、何が残るか。
その問いに、静かに向き合う流れに入ります。
最初は少し不安かもしれません。
何もしない時間、決めない時間、目標のない時間。
それは、8月生まれさんにとって慣れない感覚かもしれません。
でもその空白は、無駄ではありません。
そこに、次の創造の種が育ちます。
「何者でもない自分」に戻る時間は、怠けではありません。
回復です。
補充です。
再起動です。
もし、やる気が出ない、以前ほど情熱が湧かない、と感じることがあれば、それは枯れているのではなく、内側が書き換わっているサインです。
無理にモチベーションを上げなくていい。
無理に前と同じ熱量に戻さなくていい。
今の静けさに、必要な情報が含まれています。
人間関係でも、8月生まれさんは「強い側」に立ちがちです。
でも今年は、弱さや迷いを見せてもいい年です。完璧でなくていい。
できない自分を見せても、関係は壊れません。むしろ深まります。
仕事でも、「こうあるべき」という自分像を少し緩めてみてください。
理想像に追いつこうとするより、今の自分に合った形を探す。
そのほうが、長く続きます。
2026年の終わり頃、8月生まれさんはこう感じているかもしれません。
「何者かにならなくても、十分だった」と。
その感覚は、敗北ではなく、成熟です。
だからどうか、立ち止まってください。
肩の力を抜いてください。
役割のない場所で、ただ呼吸してください。
そこから、新しい表現が、次の仕事が、次の関係が、静かに芽吹いていきます。
— 空馬羽津呂







