廣森サラ
【前編】フレネミーという関係ーー友達なのに、なぜか心がすり減る
「友達のはずなのに、話すと疲れる」
「あれ? いま無視された……?」
はっきりしたトラブルが起きているわけじゃない。
誰かに相談しても、
「気にしすぎじゃない?」
そう言われてしまう。
それでも、心だけが静かに削れていく ——
そんな関係があります。
言葉にすると大げさに聞こえてしまって、
自分の感覚のほうを疑ってしまう。
でも、その疲れは 気のせいではありません。
フレネミーという性質
「フレネミー」という言葉をご存知でしょうか。
フレンド(友達)+エネミー(敵)。
表面上は親しげで優しい。
懐に入るのも上手。
けれど内側には、
- 嫉妬
- 競争心
- 敵対心
が静かに混ざっています。
そのため、
- 陰で悪口を言う
- 冗談のふりで下げてくる
- 気分で距離を変える
- ふいに無視する
—— こうした行動が起きます。
それが、
友達の顔をした敵 = フレネミー
です。
なぜ、こんなにも混乱するのか
フレネミーが厄介なのは、
敵らしくないこと。
信頼を得てから、傷つける行動をとるからです。
だから、
- その場では笑って流しても
- 家に帰ってから何度も思い出す
……という現象が起きます。
それは「繊細だから」ではありません。
当然の 防衛本能 です。
怒りより先にくるのは「悲しさ」
フレネミーからの傷は静かで深い。
真っ先に浮かぶのは怒りではなく、
- 悲しさ
- 虚しさ
- 自分を責める気持ち
「私が悪かったのかな」
そう思い始めているなら、
その傷はもう深く届いています。
フレネミーに見られる特徴
- 褒め言葉の中に棘がある
- 「あなたのため」を前置きに価値観を押す
- 秘密を軽く扱う
- 比較・マウントがさりげない
- 表向きは応援、裏では否定
- ふいに無視する
決定打がないからこそ、
自分が悪いように感じてしまうのです。
狙われやすい人
フレネミーは「優しい人」だけを
狙うわけではありません。
- 調和を大切にする
- 努力を努力だと思わない
- 評価されやすい
- それでも「自分は普通」と思っている
こうした人には 光 があります。
その光は、
応援したい気持ち
と
置いていかれる不安
を同時に揺らします。
処理できない人は、
フレネミーとして関わろうとします。
無自覚だと、境界線が薄くなる
自分の価値に無自覚だと、
どこまで踏み込まれているのか
どこで線を引けばいいのか
分かりにくくなります。
それは、あなたの落ち度ではありません。
優しさがあり、
信じる力があり、
光があるからです。
次は、どう向き合い、どう回復していくのか。
後編で、具体的な対応と心の立て直し方をお伝えします。







