龍空
判断が止まる瞬間①
①なぜ人は「その場で受け取れない」のか
― 応用力がないのではなく、心が自分を守っているだけ
スケジュールを決め、
今日はこれをやる、と頭の中で整理して動いている。
そんなときに限って、
不意に誰かからアドバイスをもらう。
「こうした方が効率いいよ」
「先にこっちをやったら楽かも」
でも、その場では
なぜか素直に受け取れない。
一度は流して、
決めた通りに進めてしまう。
そして後から、
「言われた通りにすればよかったな」と気づく。
この経験をすると、
多くの人はこう思います。
「私は応用力がない」
「判断が遅い」
「柔軟じゃない」
でも心理的に見ると、
それは能力の問題ではありません。
心は「正しさ」より「安全」を優先する
人の心はとても現実的です。
常に「一番安全な選択」を無意識に探しています。
スケジュールを立てる行為は、
心理的にはこういう意味を持ちます。
・先が見えている
・失敗の可能性が減っている
・自分をコントロールできている
つまり、
スケジュール=安心の土台。
この状態に入ると、
心はそれを壊す情報に敏感になります。
どんなに有益なアドバイスでも、
一瞬こう感じてしまうのです。
「今のやり方が否定された」
「せっかく整えたのに」
これはわがままでも、
意地でもありません。
心の防御反応です。
「受け取れない」の正体はフリーズ反応
心理学では、
強いプレッシャーや不安を感じたとき、
人は3つの反応を示すと言われています。
・闘う(反論する)
・逃げる(話を流す)
・固まる(判断できなくなる)
この中で、
スケジュール中にアドバイスをもらったときに
起きやすいのが「固まる」。
頭では分かっているのに、
行動が切り替わらない。
だからその場では
「今はいいです」となり、
後でゆっくり考えたときに
ようやく腑に落ちる。
これは応用力不足ではなく、
心が一時停止していただけなのです。
後から気づける人は、心が柔らかい
実はここ、
とても大事なポイントです。
後になって
「受け入れればよかった」と思える人は、
・他者の視点を取り込める
・自分のやり方を修正できる
・結果から学べる
という、
応用力の芽をすでに持っている人。
本当に応用が効かない人は、
後からでも
「自分は間違っていない」で終わります。
あなたは違う。
だから必要なのは、
自分を変えることではなく、
心が固まる瞬間の扱い方を知ること。
応用力は「早さ」ではなく「安心感」
瞬時に判断できる人を見ると、
頭の回転が速い人に見えるかもしれません。
でも実際は、
心がそこまで緊張していないだけ。
応用力の正体は、
判断の速さではなく、
予定を一瞬ゆるめても大丈夫と思える安心感です。
この安心感があると、
アドバイスは「脅威」ではなく
「選択肢」になります。
次回は、
なぜ真面目で計画的な人ほど
応用力が止まりやすいのか
その心理構造をもう一段深く掘っていきます。
**************************
ほしよみ堂大阪アメ村店
龍空(りゅうあ)
ほしよみ堂大阪アメ村店HPブログはこちらから
2026年1月の出演日
31日(土)
2026年2月の出演日
1日(日)、7日(土)、8日(日)、11日(水)、14日(土)、21日(土)、23日(月)、28日(土)
皆様のご来館お待ちしております。







