龍空
判断が止まる瞬間②
②スケジュール思考が応用力を止める瞬間
― 真面目な人ほど「切り替え」が難しい心理的理由
きちんとスケジュールを立てて動いている人ほど、
不意のアドバイスをその場で使えない。
これはよくあることです。
そして実は、とても心理的に自然な反応でもあります。
なぜなら、スケジュールを立てる行為そのものが、
心にある“ある状態”をつくるからです。
スケジュールは「思考」ではなく「安心装置」
心理学的に見ると、
スケジュールは単なる予定表ではありません。
それは
不安を下げるためのコントロール手段。
・先が見えない不安
・失敗したくない気持ち
・無駄にしたくない時間
これらを抑えるために、
人は「順番」「時間」「やり方」を決めます。
つまりスケジュール通りに進めているとき、
心はこう感じています。
「私は今、ちゃんとやれている」
「これで大丈夫」
この安心状態に入ると、
人は無意識にそれを壊さない選択をします。
アドバイスが「拒否」に感じる瞬間
そこに突然、アドバイスが入る。
「別のやり方の方がいいかも」
「順番を変えた方が楽だよ」
頭では理解できても、
心は一瞬こう反応します。
「今じゃない」
「それを考える余裕がない」
「せっかく決めたのに…」
これは相手を否定しているのではなく、
自分の安心を守ろうとする防御反応。
心理学ではこれを
「認知的一貫性を保とうとする働き」と言います。
人は一度「これでいく」と決めると、
それを揺るがす情報を
無意識に後回しにするのです。
応用力がある人=切り替えが早い人、ではない
ここで誤解しがちなのが、
「応用力がある人は、すぐ判断できる」という考え。
実際は違います。
応用力がある人は、
その場で完璧な判断をしようとしません。
代わりに、
心の中でこういうクッションを挟んでいます。
「今の予定を“一旦仮”にしよう」
「試しに一部だけ取り入れてみよう」
予定を“絶対”にしない。
これが心理的な余白です。
真面目な人ほど「全部変える」前提で考えてしまう
応用が苦手だと感じる人ほど、
アドバイスをこう受け取ります。
「全部やり直さなきゃいけない」
「予定が崩れる」
「今までの自分が間違いだったみたい」
だから、瞬時に拒否が起きる。
でも本当は、
応用力とは微調整の力。
・5分だけ順番を変える
・一部だけ試す
・今日はその視点を持つだけ
それだけでいいのに、
心が「0か100か」で判断してしまうんですね。
応用力を育てる最初の心理的ステップ
瞬時に判断できるようになる前に、
まず整えたいのはここです。
「予定は守るもの」から
「予定は使うもの」へ
この認識が変わると、
アドバイスは
脅威ではなく“材料”になります。
次回は、
瞬時に判断できる人が無意識にやっている
「心の中の質問」
について書いていきます。
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