ブログ

阿佐霧 峰麿

参拝とは「境界を越える行為」。なぜ神社では、決まった動きをするのか。

人は、気づかないうちに

同じ場所に留まり続けます。

 

考え方も、感情も、生活のリズムも。

 

 

 

前に進めないというより、

境界を越えられない

 

そんな状態です。

 

 

 

 

 

神社参拝が「作用する」

と感じる人がいるのは、

神秘的な力があるからではありません。

 

 

 

神社が、

境界を越えるための構造を、

はっきり持っているからです。

 

 

 

 

 

境界の話|鳥居

 

神社に入るとき、

最初に現れるのが鳥居です。

 

 

あれは装飾ではありません。

 

 

 

ここから先は日常ではない。

そう示す、境界線です。

 

 

 

 

 

参道を歩いていると、

つい真ん中を進きたくなります。

 

 

ですが、参道の中央は、

神様の通り道とされる

正中(せいちゅう)と呼ばれる場所。

 

 

 

参拝者が立つ場所は、

最初からその外側です。

 

これは遠慮でも、

遠巻きでもありません。

 

踏み込まない、という選択

 

 

 

 

そして、

鳥居をくぐる前に一礼をする。

 

 

ここから先は、

自分の都合で歩く場所ではない。

 

そう、身体で区切りをつけるためです。

 

 

 

 

 

身体を使う理由|手水

 

次に、

手水で手と口を清めます。

 

 

これは、

汚れを落とすためではありません。

 

 

状態を切り替えるためです。

 

 

 

日常のままでは、

境界を越えられない。

 

だから一度、

身体を使って今までの流れを断ち切る。

 

 

 

考えを変えようとするのではなく、

まず位置を変える

 

そのための動作です。

 

 

 

 

 

参拝の流れを整理しておきます

 

参考までに、

一般的な参拝の流れをまとめておきます。

 

※細かな違いは神社ごとにあります。

 

 

 

軽く一礼をしてから、

お賽銭を納める。

 

祈願をする場合は、

二拝してから祈願。

 

その後に、二拝二拍手一拝。

 

最後に、軽く一礼。

 

 

 

拝礼を終えたあとは、

正中の側の足を先に引き、

その位置のまま下がる

 

 

 

最初から最後まで、

正中には立たない。

 

 

一貫した立ち位置です。

 

 

 

 

 

なぜ、この動きなのか

 

この一連の動きは、

神様の機嫌を取るための

マナーではありません。

 

 

 

境界を通過するための順序です。

 

 

 

入る。

 

切り替える。

 

身を預ける。

 

戻る。

 

 

これを、頭ではなく

身体でやっている。

 

 

 

だから、考えすぎている人ほど、

参拝のあとに少し楽になります。

 

 

 

思考が止まったからではありません。

 

 

位置が変わったからです。

 

 

 

 

 

正中が、作用する理由

 

正中を避けて下がるのも、

同じ理由です。

 

 

 

神様と自分は同列ではない。

 

だから、一歩横にずれる。

 

 

この距離感が、

人の心を落ち着かせます。

 

 

 

無意識に抱えていた緊張が、

そこで、ほどける。

 

 

 

 

 

これまでの話の回収

 

立春前に体調を崩しやすいのも、

流れが切り替わる境界だから。

 

 

 

考えすぎて動けなくなるのも、

境界を越えられないから。

 

 

 

神社が「元の位置に戻る場所」なのも、

内と外がはっきり分かれているから。

 

 

 

神社がよりしろとして機能するのも、

人が戻ってくる地点が、

最初から用意されているからです。

 

 

 

 

 

結び

 

参拝とは、

お願いをする行為ではありません。

 

 

境界を越え、

自分の位置を更新する行為です。

 

 

 

だから、

決まった動きがある。

 

だから、身体を使う。

 

 

 

 

神社は、

人生を変える場所ではありません。

 

 

でも、人生が動き出す

境目にはなります

 

 

 

 

今回、

立春前後の体調の話から始まり、

 

神社参拝、

 

元の位置に戻る感覚、

 

そして「よりしろ」や「境界」の話まで、

 

5回にわたって書いてきました。

 

 

 

これらの記事が、

いま境界の手前にいる誰かにとって、

 

立ち位置を少し調整する

きっかけになっていたら幸いです。

 

 

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言葉でも、声でも、対面でも──

その日のあなたに合う距離で。

 

そっと寄り添える場所として、

ここにあります。

 

 

 

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