曽我部 キキョウ
私の気持ち、重いですか? ~尽くす女が嫌がられる訳 第3話
私の気持ち、重いですか? ~尽くす女が嫌がられる訳
===目次===
第1話 優しくしているだけなのに
第2話 いつの間にか離れていく人たち
第3話 選ばせない優しさが生む圧力
第4話 それでも尽くしてしまう理由
第5話 重くならない愛のスタンス
第3話 選ばせない優しさが生む圧力
彼女は彼を優先してくれます。
好きなものは、
すべて譲ってくれますし、
時間も合わせてくれます。
気遣いもできて、
理想的な彼女だと思っていました。
それが、奇妙な疑惑に変わったのは
いつのことだったか。
彼は回想しても、思い出せません。
しかし、確実に彼女は少しずつ
変容していました。
先回りした親切は
受け取らないわけにいきません。
自分には必要なのに、
余計なことをして、とは言えない。
親切心を無下にはできない。
ありがとうと口で言っても、
心の奥で違和感を覚えます。
同時にこれは、
無言で差し出される
彼女からの
評価の請求書。
彼女の親切はとどまるところを知らず。
気が付くと彼女は彼の意思を
先回りして手を差し伸べていました。
そして、その行動の後には
「私を認めて」という
期待のまなざしを注がれます。
彼は、そこで彼女に感謝を示して
承認してあげれば
丸く収まることを知っていました。
しかし、それもだんだんと苦しくなります。
なぜ。
彼は彼女の「親切」を断れず、
違う選択をするという自由を
奪われているように感じていたからです。
疲れていても、
彼女がレストランを予約してくれたら
行かないわけにもいかず…。
何かが違うけれども、
そうとは言えない空気が
二人の間に漂います。
彼女の親切を断ると、
自分が悪者になる。
彼はそれを知っていました。
けれども、自分で選択し、
自分で行動したい。
彼女の「親切」が届かないところへ逃げたい。
決して嫌いではない。
どちらかというと好きだけれども。
彼女と一緒の時間が苦痛になってきます。
距離を取り、時間を開け、
彼女との接触を減らすことにした彼。
やっと空気が吸えた感覚に驚きます。
別れを決意した彼ではありますが
理由を問い詰められると
上手く言えません。
表だって束縛されたわけではないし、
彼女は良かれと思ってしてくれている。
嫌いではない。
けれども一緒にいることはできないと、
彼はそっと彼女の前から立ち去ります。
彼女を責めて悪者になりたくない彼の、
精一杯の抵抗でした。
そして彼女は、
なぜ自分が選ばれなかったのかを、
最後まで知らないままでした。
===つづく===
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