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あぐり

話の通じない上司に悩むとき 

職場でこんな経験はないでしょうか。

勇気を出して上司に相談しても、話ははぐらかされる。
ようやく質問の本題に入ったと思えば、

「君の質問の仕方が間違っているんだよ」

と逆に叱られてしまう。

相談の内容そのものには触れられず、気づけば「質問した側が悪い」という空気になってしまう。
話し合いをしようとしているのに、会話が成立しない。

このような状況に疲れ切ってしまい、どうしたらよいのか分からない――。
そのようなご相談を受け、易を立てたところ出た卦は

山天大畜(さんてんたいちく) 上爻

でした。

山天大畜という卦の意味

山天大畜は、
天の力を山が抱え込み、内に蓄える姿を象徴する卦です。

天は大きなエネルギー。
山は静かな抑制。

つまりこの卦は

力をすぐに発散せず、内に蓄え、時を待つこと

を意味しています。

勢い任せに動くのではなく、
力を養いながら機をうかがう。

言い換えれば、
すぐに勝とうとしない強さを示す卦なのです。

上爻が示すもの

ところが今回出ているのは、卦の最上部である上爻

ここが非常に重要です。

上爻の言葉はこう書かれています。

何天の衢(ちまた)に達す。亨る。

意味は

天の大道に出る。物事は通る。

というものです。

山に閉じ込められていた力が、
最後には大きな道へと解き放たれる

これは象徴的に言えば

  • 狭い場所から広い世界へ出る
  • 抑え込まれていた力が解放される
  • 本来の道へ進む

という意味になります。

なぜ話が通じないのか

今回のご相談の構図は、易の象徴で見ると非常に分かりやすいものです。

相談者は、
仕事をきちんと進めるために質問している。

ところが上司は

・質問の本質に答えない
・論点をずらす
・質問者を責める

という対応を取る。

心理学的に言えば、これは
責任回避型のコミュニケーションです。

そして易の観点から言えば、
これはしばしば

器の小さな権力

に見られる振る舞いでもあります。

山天大畜という卦は、本来
徳のある者が力を蓄える状態を示します。

しかし徳のない人が上に立つと、
その山は

「力を育てる山」ではなく
「力を押さえつける山」

になってしまうのです。

易が示す静かな答え

では、このような上司をどう変えればよいのでしょうか。

易の答えは、意外にも静かです。

山天大畜の上爻は、
内部で勝つことを示してはいません。

むしろ逆です。

それは

山の中から、大道へ出ること

を示しているのです。

つまりこの卦は

・新しい場所
・新しい人間関係
・新しい仕事の道

そうしたより広い世界へ進む流れを暗示することが多いのです。

理解されない場所に執着しない

人は時々、
「理解してもらうこと」にこだわりすぎてしまいます。

しかし易は、こう教えます。

理解されない場所で
無理に戦い続ける必要はない。

山の中で消耗するより、
大道へ出ればよい。

広い道に出れば、
山の中の小さな権力は
もはやあなたを縛ることはできません。

上爻は「終わりの兆し」

易には一つ面白い特徴があります。

上爻が出るとき、物事は終盤に近い。

ということです。

つまり今の状況は、
まだ続くように見えても

実はすでに
次の道へ移る準備段階

に入っている可能性があります。

話が通じない。
相談にならない。
理屈で押し返される。

その違和感は、
あなたの弱さではありません。

むしろ

その場所の限界を、正確に感じ取っている感覚

なのかもしれません。

山天大畜 上爻。

山を越えた先には、
必ず広い道があります。

無理に山を動かそうとするより、
静かに山を降りる。

それもまた、
人生の大きな知恵のひとつなのです。

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