占いで「向いている」と言われても、それを選ばなくていい
「私には、どんな仕事が向いていますか」
鑑定でよく聞かれる質問の一つです。
転職を考えている。
今の仕事を続けるべきか迷っている。
自分に合う働き方が分からない。
そんなとき、自分の適性を知りたいと思うのは自然なことです。
数秘術などの命術を使えば、その人が力を発揮しやすい分野や環境を見ていくことができます。
けれども、占いで「向いている」と出たからといって、それを選ばなければならないわけではありません。
向いていることと、やりたいことは同じとは限らないからです。
できることが、続けたいこととは限りません
人から頼られることが多く、責任を持って物事を進められる人がいます。
周囲をよく見て、問題が起きる前に対応する。
誰かが困っていれば、自然に手を差し伸べる。
その人は、人を支えたり組織をまとめたりする仕事に向いていると評価されるかもしれません。
しかし本人は、長い間、人の分まで責任を背負うことに疲れている可能性があります。
できるから任される。任されるから、さらに上手になる。上手にできるため、周囲からは「向いている」と言われる。
けれども、その役割を続けることを本人が望んでいるとは限りません。
上手にできることと、続けたいことは別なのです。
苦しい環境で身につけた力もあります
相手の表情や声の変化から、機嫌をすぐに察する。場の空気が悪くなる前に、先回りして動く。
それは、人と関わる仕事で生かせる力です。
一方で、その力が、誰かを怒らせないように顔色を見てきた経験から身についた場合もあります。
そこで得た力が偽物だという意味ではありません。今では、その感受性が誰かを助けることもあるでしょう。
ただし、使える力だからといって、これからも自分をすり減らす使い方を続ける必要はありません。
何ができるのかを見ることと、その力をどのように使いたいのかを考えること。その両方が必要です。
「別れたほうがいい」と言われてもすぐにその通りにしなくていいについても、以前の記事でお話ししています。
「向いていない」と出ても、諦めなくていい
反対に、占いで強い適性が見えなかったからといって、やりたいことを諦める必要もありません。
今できないことと、これからもできないことは同じではないからです。
経験を積むことで変わる部分もあります。
道具や仕組みで補えることも、一人では難しくても誰かと組めばできることもあります。
大勢の前では話せなくても、一対一なら深く話せる人がいます。
決断に時間がかかっても、十分に考えれば安定した判断ができる人もいます。
「向いている」「向いていない」だけでは、その人が力を発揮できる条件までは分かりません。
どうすれば自分に合う形で取り組めるのか。そこまで考えて、初めて占いの結果を現実に生かせるのです。
占いは、人生を決める命令ではありません
鑑定では、適性だけでなく、その道を選んだ先の流れや、本人が何を望んでいるのかも見ていきます。
今の仕事に適性があっても、心身が疲れきっているなら、同じ働き方を続けることがよいとは限りません。
やりたい仕事への適性がまだ十分に見えなくても、本人が挑戦したいのであれば、無理なく近づく方法を考えられます。
占いは、一つの正解を出して従わせるためのものではありません。
何を選ぶと、どのような可能性があるのか。
それぞれの道を見比べ、自分で選ぶための材料を増やすものです。
占いで「向いている」と言われても、選ばなくていい。
「向いていない」と言われても、諦めなくていい。
占いの結果よりも先に、あなたの人生があります。
答えを聞いたあなたが、何を望み、何を選びたいのか。
そこから、あなた自身の選択が始まるのだと思います。
兵主部久談(ひょうすべ・くだん)
ほしよみ堂所属、ほしよみ堂町田店に出演。
周易、陰陽師カード、数秘術、手相、ダウンジングなどを使って鑑定しています。
約15年間、人の心と向き合ってきた経験を生かし、占いの結果だけでなく、その選択をしたときに生まれる心の反応や、無意識の思考・行動のパターンまで見ることを得意としています。
「向いている仕事を選んだはずなのに苦しい」
「やってみたいことがあるけれど、自分に向いているのか分からない」
そんなときは、適性と未来、そしてあなた自身の望みを一緒に見ていきましょう。
出演日:火・水・木(18時まで)・金・土






