一度決めたことを変えるのは、意志が弱いからではありません
一度は「このまま続けよう」と決め、周囲にもそう伝えた。
それなのに、今になって気持ちが変わってきた。
そんなとき、「また考えが変わったと思われる」「最後までやり通せない自分は意志が弱い」と責めてしまうことがあります。
しかし、決めたときには知らなかった事実が分かったり、自分の状態や大切にしたいものが変わったりすれば、答えが変わることはあります。
一度決めたことを守る力と、必要なときに見直す力。
どちらも、自分の人生を選ぶために必要です。
決断は、その時点の条件で選んだ答えです
私たちは、未来のすべてを知ってから決められるわけではありません。
そのとき分かっていた情報、自分の体力や気持ち、守りたかったもの、周囲との関係。
その条件の中で、できるだけよいと思う答えを選びます。
仕事を続けると決めたあと、聞いていた条件と実際の働き方が違うと分かる。
関係を続けようと決めたのに、同じ問題が繰り返される。
取り組む中で、本当に望む方向が別にあると気づく。
条件が変わっているのに、過去の決断だけを守り続ければ、今の自分に合わなくなることがあります。
見直しと、苦しくなるたびに投げ出すことは違います
もちろん、気分が揺れるたびに答えを変えればよい、という話ではありません。
始めた直後の不安。
慣れないことへの疲れ。
思いどおりに進まない焦り。
その苦しさから逃げたくなり、決断を取り消したくなることもあります。
そこで確かめたいのは、「何が変わったのか」です。
新しい事実が分かったのか。
同じ問題が繰り返されているのか。
自分の体調や生活、価値観が変化したのか。
それとも、結果が出る前の怖さに反応しているのか。
具体的な変化があるなら、見直す理由があります。
一方、苦しくなるたびに別の道へ移り、落ち着くとまた戻りたくなるなら、選択肢よりも、苦しさにどう反応しているかを見る必要があるでしょう。
「前に決めたから」だけを理由にしないでください
決めたことを変えにくい人ほど、周囲への説明を気にします。
応援してくれた人をがっかりさせたくない。
反対した人に「だから言ったでしょう」と思われたくない。
自分で決めた以上、最後まで責任を取らなければならない。
責任を持つことは大切です。
ただ、状況の変化を確認し、必要なら相手へ説明し、選び直した影響を引き受けることも責任です。
私は約15年間、人の心と向き合う中で、「決めたから続けなければ」と、自分の苦しさを後回しにする姿を見てきました。
意志の強さが、合わない状態を続ける力になってしまうこともあります。
選び直す前に、四つのことを比べます
今の選択を変えたいと思ったら、次の四つを分けてみてください。
決めたときから、何が変わったのか。
今の条件で初めて選ぶなら、同じ答えを選ぶのか。
変えることで失うものと、得られるものは何か。
変えずに続けた半年後、自分はどうなっているか。
選ばなかった可能性ばかりがよく見える場合は、「選ばなかった道がよく見えても、選択を間違えたとは限りません」の記事も参考にしてください。
占いで、今の選択を続けた先と変えた先を見ます
占いでは、以前の決断が正しかったかを裁くのではありません。
今の選択を続けた場合、流れはどう動くのか。
ここで方向を変えた場合、何が変わるのか。
気持ちの揺れは一時的なものか、すでに現在地が変わった知らせなのか。
周易や陰陽師カードなどで現在地と二つの未来を見ながら、何が決断を変えようとしているのかを整理します。
過去と今で答えが違っても、どちらかが間違いとは限りません。
今、新しい事実や望みが見えたなら、もう一度選ぶことができます。
決断を守るためだけに人生を合わせるのではなく、今の自分が納得して進める方向へ、答えを更新してよいのです。
兵主部久談(ひょうすべ・くだん)
ほしよみ堂所属、ほしよみ堂町田店に出演。
周易、陰陽師カード、数秘術、手相、ダウンジングなどを使って鑑定しています。
約15年間、人の心と向き合ってきた経験を生かし、選択肢の未来だけでなく、なぜ決めたことを変えたいのか、その思考や感情の構造まで一緒に見ていきます。
出演日:火・水・木(18時まで)・金・土






