あぐり
条件はそろっているのに、なぜ幸せじゃないの?――占いで読み解く「幸せのメカニズム」
「特に不幸なわけではないんです。でも、幸せかと聞かれると、よくわからなくて……」
そんなお悩みを伺うことがあります。
仕事もある。生活にも困っていない。
人間関係だって、それほど悪くない。
傍から見れば、十分に恵まれている人生。
それなのに、心のどこかに満たされないものがある。
そして、そんな自分に対して、
「もっと感謝しなくてはいけない」
と、言い聞かせてしまう。
けれども、ここには一つ、大切な思い違いがあるのかもしれません。
幸せの条件がそろっていることと、幸せを感じることは、必ずしも同じではないのです。
人間は、幸せにも慣れてしまう
心理学には「快楽順応」という考え方があります。
人は、望んでいたものを手に入れても、その状態に次第に慣れていきます。
憧れていた会社に就職した。
収入が増えた。
素敵な家に住めるようになった。
最初はあんなに嬉しかったのに、いつの間にか、それが当たり前になってしまう。
すると、今度はもっと上を目指したくなる。
そして、他人と自分を比べ始める。
あの人は私より成功している。
あの人の家庭は幸せそう。
あの人は私より自由に生きている。
こうして、幸せになるために努力していたはずが、いつの間にか、自分に足りないものを数える人生になってしまうのです。
幸せの形は、人によって違う
ここで、紫微斗数という占いの出番です。
紫微斗数では、生年月日などから命盤を作成し、その人の持って生まれた資質や人生の傾向を読み解いていきます。
たとえば、社会で活躍し、何かを成し遂げることに喜びを感じやすい人。
家族や大切な人との穏やかな時間に、深い充足感を覚える人。
あるいは、一人で何かを研究したり、好きな世界を探求したりすることで、心が満たされる人。
同じ成功を手に入れても、感じる幸福は違います。
紫微斗数には「福徳宮(ふくとくきゅう)」という宮があります。
その人の精神的な充足や、心の豊かさを考えるうえで、大切な手がかりとなる場所です。
もちろん、一つの宮だけですべてを判断するわけではありません。
命盤全体を読み解くことで、その人が大切にしやすい価値観や、自然に力を発揮できる方向を探っていきます。
大切なのは、世間が考える幸せと、自分が本当に望んでいる幸せが、必ずしも一致しないということです。
幸せは、外から与えられるものなのか
心理学の自己決定理論では、人間の心の健やかさに関わる基本的な欲求として、「自律性」「有能感」「関係性」が重視されています。
簡単にいえば、
自分で選んでいるという実感。
自分の力を発揮できているという実感。
そして、誰かと心がつながっているという実感です。
どれほど立派な肩書があっても、自分の人生を自分で選んでいる感覚がなければ、息苦しくなることがあります。
周囲から評価されていても、自分の才能を生かしている実感がなければ、物足りなさが残るかもしれません。
つまり、幸せとは、何を持っているかだけではなく、自分の人生をどのように生きているかにも深く関係しているのです。
あなたの幸せは、誰が決めていますか?
私たちは、知らず知らずのうちに、他人が作った幸せの基準を生きていることがあります。
結婚すれば幸せ。
お金があれば幸せ。
仕事で成功すれば幸せ。
もちろん、それらが幸福につながる人もいるでしょう。
でも、全員が同じではありません。
本当は静かな暮らしを望んでいるのに、社会的な成功を追いかけ続けている。
本当は自分の仕事に情熱を注ぎたいのに、周囲の期待に合わせた生き方を選んでいる。
そんなとき、人は自分の人生を生きているようで、誰かの人生を生きているのかもしれません。
幸せになるために必要なのは、何かを増やすことよりも、まず、自分にとって何が幸せなのかを知ること。
私は、そこに占いの大きな役割があると考えています。
紫微斗数が科学的に幸福を測定するものだというわけではありません。
けれども、命盤という一つの視点から自分を見つめ直すことは、無意識に信じ込んできた価値観に気づくきっかけになります。
幸せとは、誰かが決めた正解にたどり着くことではなく、自分にとって大切なものを知り、それを自分の意志で生きていくことなのかもしれません。
もし今、十分に恵まれているはずなのに心が満たされないと感じているなら。
一度、ご自身の命盤を眺めてみませんか。
そこには、これまで気づかなかった自分の資質や、心が喜ぶ生き方を考えるヒントが隠れているかもしれません。
ほしよみ堂浅草店では、紫微斗数を中心に、あなたが持って生まれた才能や可能性、そしてこれからの人生の方向性を一緒に読み解いています。
誰かの幸せではなく、あなた自身の幸せを見つけるために。
その一歩をご一緒できれば嬉しく思います。






