〈阿佐霧峰麿〉無音で始まる崩壊──最初のサインは“静かな温度”だった
心は、派手には壊れない
音も光もなく、ただ、静かに歪み始める。
ある日ふと鏡を見た時。
いつもの動作が、どこかぎこちなく感じられた時。
心の崩壊は、
そんな小さな違和感から立ち上がる。
私の場合、その瞬間は“温度”だった。
髪をかき上げた時、
指先の冷たさがそのまま地肌に触れた。
本来なら髪が受け止めるはずの温度が、
むき出しの皮膚に届く。
その生々しい感覚で、
身体が静かに警告を発していると分かった。
けれど、あれは突然の事件ではない。
長い時間をかけて積もった負荷が、
形を変えて現れただけだった。
人は毎日、同じ時間に起きて、同じように働き、同じ生活を繰り返す
それは“安定”に見えるが、
心にとっては“摩耗”でもある。
静かに削られる場所は、
痛みがほとんどない。
痛くないからこそ、
人は気づかない。
気づかないまま、少しずつ歪む。
歪んだまま、少しずつ耐える。
耐えているうちに、
それを“普通”と呼び始める。
いつの間にか、疲れが“日常”になり、
日常が“自分”になっていく。
そうやって心は、
音もなく限界へ近づいていく。
心の崩壊が厄介なのは、壊れてもすぐには止まれないことだ
多くの人が、仕事をこなし、家に帰り、
“普通の私”を続けたまま、
静かに壊れ続けてしまう。
心が限界に近い時でさえ、
人は意外なほど日常を維持できてしまう。
むしろ「今は踏ん張る時だ」
「まだいける」と思い込むから、
壊れ方はますます静かになる。
周囲も気づかない。
本人も気づかない。
だから誰も止めない。
こうして“無音の崩壊”は進んでいく。
円形脱毛症のような、
はっきりした症状が出れば話は別だ。
しかし、多くの人にとって最初の知らせは、
もっとあいまいで、もっと小さな揺れだ。
「最近、眠りが浅い気がする。」
「気持ちに置き場がない。」
「なんとなく変だ。」
その“なんとなく”こそが、
負荷が形になりはじめた瞬間だ。
心は、派手に壊れるわけじゃない。
静かに積もった重さが、静かに形を変える。
ただそれだけで、人は崩れる。
けれど、ここにひとつ
大事なことがある。
違和感に気づいた瞬間から、
人は回復へ向かい始める。
壊れたのではなく、
「壊れ始めていることに気づけるほど、
感性が残っている」という証拠だ。
むしろ怖いのは、何も感じなくなること。
違和感を“違和感だと理解できること”は、
まだ心があなたの味方をしてくれている
というサインだ。
私は地肌が温度を感じたあの日、
ようやく自分の内側で起きていたことに触れた。
壊れたのはその瞬間ではなく、
もっと前から続いていた静かな亀裂だった。
もし今、あなたの中にも
言葉にしづらい揺れや
小さな不調があるのなら、
それは“終わりの知らせ”ではない。
これはまだ、始まりだ。
あなたの心が、自分を守るために発した
最初の小さな光だ。
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言葉でも、声でも、対面でも──
その日のあなたに合う距離で。
そっと寄り添える場所として、
ここにいます。
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