ブログ

唯真伊由

一人では抱えられないと認めた日

第2章|人間関係・役割編

第7話
一人では抱えられないと認めた日

姉とは、しばらく距離を置いていました。
東京と仙台という物理的な距離もありましたが、
それ以上に、心の距離があったように思います。

連絡を取らなくなり、
気づけば数年が過ぎていました。
特別な出来事があったわけではありません。
ただ、それぞれの場所で生きていて、
交わらない時間が続いていただけでした。

けれど、母の様子が明らかにおかしくなり、
病院や施設の話が現実になったとき、
私ははっきりと悟りました。
これは、一人で抱えられる問題ではない、と。

感情を整理してから動く、
そんな余裕はありませんでした。
今、何を決めなければならないのか。
誰が、どこまで動けるのか。
現実は、待ってくれませんでした。

まずは話そう。
そう思い、
東京と仙台をつないで、
オンラインで姉と向き合いました。

正直に言えば、
ぎこちなさはありました。
何から話せばいいのか、
言葉を選ぶ時間も必要でした。

けれど、
話す目的は一つでした。
母のことを、これからどうするのか。

感情の話は、ほとんどしませんでした。
過去のことも、持ち出しませんでした。
今、必要な情報と、
今、必要な判断だけを、
淡々と確認していったのです。

不思議なもので、
そうしているうちに、
距離を置いていた時間が、
少しずつ薄れていくのを感じました。

私たちは、
「姉妹として分かり合う」以前に、
「家族として話し合う」ことを、
自然に始めていたのだと思います。

そのとき、
私は初めて、はっきりと気づきました。

もう、一人では無理だということ。
そして、
一人でやろうとする必要もないということ。

それは、
誰かに頼るという決意でもなく、
弱さを認めた、という感覚でもありませんでした。

ただ、
現実を現実として受け入れた。
それだけのことだったのです。

これまで私は、
気づかないうちに、
多くのことを一人で抱えてきました。
それが当たり前だと思っていましたし、
そうすることで、
何とか回っているつもりでもいました。

けれど、
母のことを前にして、
そのやり方は通用しないと、
静かに分かりました。

この日を境に、
私の中で、
「一人で抱える」という前提が、

少しずつ崩れ始めていたのです。

✧ ⋯ ✧ ⋯ ✧ ⋯ ✧ ⋯ ✧ ⋯ ✧ ⋯ ✧ ⋯ ✧ ⋯ ✧ ⋯ ✧ ⋯ ✧ ⋯ ✧

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

日々ふと心に触れた気づきや、
感じたことをXにそっと綴っています。

Xもよろしければ覗いてみてくださいね♪←こちらをクリック

ご予約はこちらからお待ちしております☆彡こちらをクリック

Taka先生との対談動画もぜひご覧くださいね(*^_^*)こちらをクリック

  • 「ほしよみ堂」youtubeチャンネル
  • 占い師募集

占いのことなら|ほしよみ堂 > ブログ > 一人では抱えられないと認めた日