選べる状態をつくるという仕事(最終章③)
人生の判断を、
代わりに引き受ける人にはならない。
その姿勢を選んだとき、
私の中で占いの役割は、はっきりと定まった。
占いとは、
「正解を教える仕事」ではない。
選べる状態をつくる仕事なのだ、と。
多くの人が本当に苦しんでいるのは、
選択肢がないことではない。
むしろ逆だ。
選択肢が多すぎて、
どれを選んでも自信が持てない状態に疲れている。
どれが正しいのか分からない。
間違えたらどうしよう。
後悔したくない。
そうやって、
選ぶ前から心がすり減っていく。
この状態でどんな答えを渡しても、
その人は安心できない。
一瞬は楽になっても、
またすぐに別の不安が顔を出す。
なぜなら、
「選ぶための足場」が整っていないからだ。
私が占いでやっていることは、
未来を決めることではない。
まず、
今どこに立っているのかを一緒に確認する。
どんな流れの中にいるのか。
何に無理が出やすいのか。
どこで判断を誤りやすいのか。
それを、
感覚や気分ではなく、
構造として言葉にしていく。
すると不思議なことが起きる。
「何を選ぶか」より先に、
「どう選えば崩れにくいか」
が見えてくる。
これは、
配送で言えば積み込みの段階に近い。
何をどの順で積むか。
どこに余白を残すか。
どんな揺れを想定するか。
そこが整っていれば、
走り出してから慌てる必要がない。
人生も同じだ。
選択の前に、
自分の状態と条件を把握する。
許容できるリスクを知る。
失っても回収できる範囲を見極める。
その積み込みが終わった状態で選べば、
結果がどう転んでも、
自分を疑い続けることはなくなる。
私は、
「この道が正解です」とは言わない。
代わりに、
「この選び方なら、あなたは自分を削らずに進める」
そういう視点を渡す。
すると人は、
自分で選べるようになる。
誰かに決めてもらうのではなく、
自分の判断として引き受けられる。
それは、
強くなることではない。
無理をしないことでもない。
ただ、
自分の人生を自分の足で扱えるようになる、
ということだ。
占い師としての私の仕事は、
決断を代行することではない。
迷っても立て直せる状態をつくること。
選んだあとに、
自分を責めなくて済む足場を用意すること。
それができれば、
人はもう一人で抱え込まなくていい。
人生は、
誰かに預けるものではない。
けれど、
独りで戦う必要もない。
選ぶための地図を持ち、
迷ったら立ち止まり、
また自分で歩き出す。
私はそのための「時間」と「視点」を、
占いという形で差し出している。
判断を急がずに済む「時間」と、
その判断を支える構造的な「視点」だ。
正解を渡すのではなく、
選べる状態をつくる。
それが、
私が占いという場所に立つ理由だ。
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