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プトレマイオス靖子

詰めすぎない、いなり寿司の話

いなり寿司は、不思議な食べものだと思います。
派手さはないし、主役感もあまりない。でも、気づくと定期的に思い出してしまう。「あ、今日はこれでいいか」と手が伸びる、そんな存在です。

甘く煮た油揚げの中に、酢飯をそっと包む。
無理に詰めず、張り切りすぎず、ちゃんと収まっている。あの控えめさに、なぜか安心します。

最近、顎が痛くて、口が思うように開きません。
大きなものに挑戦すると、身体から即「それは今じゃない」と却下される。いなり寿司くらいのサイズ感が、ちょうどいい。

占いの相談でも、「もっと頑張らなきゃ」と言われることがありますが、話を聞いていると、すでに十分すぎるほど抱えている方がほとんどです。

いなり寿司も、ご飯を詰めすぎると食べづらい。
少し余白があるほうが、噛むのも楽で、味もちゃんと分かります。

今は、足すより減らす。
広げるより、いったん収める。

占いは、何かを盛るための時間というより、詰め込みすぎたものを少し緩める時間。
顎にやさしく、気持ちにもやさしく。
今日は、いなり寿司くらいがちょうどいい気がしています。
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