龍空
期待に応えすぎて、私がわからなくなったとき③
③「期待に応える私」と「本当の私」は別もの
―役割と本音を切り分ける視点―
「私って、結局どんな人なんだろう」
人の期待に応え続けていると、
ふと、そんな疑問が浮かぶ瞬間があります。
・頼られる私
・期待される私
・ちゃんとしている私
それらは全部“私”のはずなのに、
どこか他人事のように感じる。
心理学では、この状態を
**役割自己(ロールセルフ)**が
前に出すぎている状態と考えます。
役割自己とは、
環境や人間関係の中で
「こう振る舞うと関係がうまくいく」と
身につけてきた自分の姿。
仕事の自分、
家族の中の自分、
友人の前の自分。
どれも必要で、大切な側面です。
一方で、もうひとつあります。
それが
本来自己(トゥルーセルフ)。
・好きか嫌いか
・やりたいかやりたくないか
・安心するか、苦しくなるか
とても素朴で、
評価や期待が入る前の感覚です。
問題が起きるのは、
役割自己だけで生きようとするとき。
期待に応えた行動が
悪いわけではありません。
でもその選択に
本来自己の声が
一度も通っていないと、
「ちゃんとやったのに、満たされない」
「私じゃなくてもよかった気がする」
そんな虚しさが残ります。
これは性格の問題ではなく、
心のバランスの問題です。
役割自己は
外側の世界とつながるための自分。
本来自己は
内側の世界とつながるための自分。
どちらかを消す必要はありません。
大切なのは、切り分けて認識すること。
たとえば期待を向けられたとき、
すぐ答えを出す前に、
心の中でこう問いかけてみてください。
「これは役割としての私?」
「それとも、本当にやりたい私?」
最初は答えが出なくても大丈夫です。
ただ問いを立てるだけで、
本来自己は少しずつ目を覚まします。
本当の自分は、
声が大きいわけでも、主張が強いわけでもありません。
むしろとても静かで、
違和感や小さな疲れとして
サインを出してきます。
それに気づけるようになると、
「全部応えなくてもいいんだ」
という感覚が、少しずつ育っていきます。
次回は、
その気づきを行動につなげるために、
人の期待から自由になるための小さな練習を
お話しします。
無理に変わらなくていい。
ただ、自分を置き去りにしない練習です。
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