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あぐり

憧れのあの人から求婚されたい…

届かぬ憧れが教えてくれるもの

――風雷益・上爻に見る、恋と魂の距離――

人はときに、
どうしても手の届かない誰かに、心を奪われることがある。
会える機会はなく、言葉を交わすこともない。
それでも、その人の存在だけが、
日常の奥で微かに灯り続ける。

紫微斗数の命盤を読むと、
その憧れの人が「運命性を帯びた存在」であることは、確かに示されていた。
しかし同時に、現実的な接点の乏しさ、
関係が動き出す可能性の低さも、冷静に描き出されている。

このようなとき、
易が示す答えは、往々にして厳しい。
立てた卦は、風雷益の上爻。

「莫益之 或撃之 立心勿恒 凶」

益することはもはやなく、
かえって撃たれる。
心は定まらず、凶。

風雷益は、本来「与えることで巡る卦」である。
雷が地を震わせ、風が遠くまで運び、
一人の善意が、次の善意を呼び起こす。
しかし上爻は、その流れが極まった地点に立つ。

想いが深くなりすぎたとき、
人は無自覚のうちに「益する者」から「求める者」へと変わる。
与えているつもりで、
実は報いを待っている。
相手の沈黙ひとつで、
自分の価値まで揺らいでしまう。

「立心勿恒」とは、
迷いの多さを責める言葉ではない。
他者の反応に心の軸を預けてしまうこと、
その危うさを告げている。

この卦が凶と告げるのは、
恋そのものではない。
憧れを一点に固着させ、
人生の流れを止めてしまうこと――
それを戒めている。

では、どうすればよいのか。

答えは、想いを捨てることではない。
追いかけることでもない。
その憧れを、
人生全体へと“広げる”ことだ。

その人に向けていた熱を、
自分を磨く時間へ。
誰かを大切にする行為へ。
世界に対して、静かに差し出す力へ。

その憧れの人が目に留まるような人間へと自分を成長させること。

自分自身の生き方がその運命の相手にとって相応しいかどうか。

相手から魅力的に映る人間になっているかどうか。

益は、巡ってこそ益である。
一点に留まった瞬間、
風は澱み、雷は内にこもる。

不思議なことに、
憧れが目的でなく、源になったとき、
縁はかたちを変えて動き始める。
その人かもしれない。
まったく別の誰かかもしれない。
けれど必ず、
現実の場で、対等に向き合える関係として現れる。

届かぬ憧れは、
未来のあなた自身が放っている光である。
それを一人の影に閉じ込めず、
人生の隅々へと行き渡らせること。

憧れへ正直に向き合う時、相手もまた真摯な答えを返してくるはずだ。

相手の反応がないのは、あなたがまず相手へのまっすぐな視線を向けていないということだ。

それが、
風雷益・上爻を
凶から、深い吉へと読み替える道なのだ。

 

 

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