人の知識をタダでいただこうとする『くれくれ星人』が自分の過ちに気付くとき

ほしよみ堂埼玉大宮店・北千住店所属の
占い師、華凪めぐるです。
私たちの身の回りには、
ときどきこんな出来事が起こります。
頼まれて少し手を貸しただけなのに、
気づけばそれが
まるで相手のもののように扱われている。
はっきりと奪われたわけではない。
けれど、心の奥に小さな違和感が残る——
そんな経験をしたことがある人、
意外に多いのではないでしょうか?
⭐善意の延長で起きること
たとえば、
長い時間をかけて続けてきたことが
あるとします。
最初は誰かに評価されるためではなく、
自分なりに工夫し、
試行錯誤しながら積み重ねてきたもの。
ある日それを見た人から、
「それ、いいね」
「どうやってやるの?」
と声をかけられます。
悪気はなく、
ただ純粋な興味からの
言葉だったのかもしれません。
その言葉に少し安心してしまい、
「参考になれば」と、
自分なりにまとめた資料を渡してしまう。
⭐立場がすり替わる瞬間
しばらくして、ふと違和感を覚えます。
自分が大切にしてきたものと
よく似た形のものが、
別の人の名前で紹介されている。
しかもそれは
「すごい」
「センスがいい」
と評価され、
いつの間にか“その人の得意分野”として
扱われているのです。
責めるほどの理由は見つからない。
相手に悪気がなかった可能性もある。
それでも、
心の中には拭えない虚しさが残ります。
⭐無意識のうちに起きること
こうした出来事の多くは、
誰かが意図的に奪ったというよりも、
境界線が曖昧なまま
進んでしまった結果です。
「少し教えてもらっただけ」
「参考にしただけ」
「そんなつもりはなかった」
そうした積み重ねの先で
「誰のものか」
が分からなくなっていきます。
けれど、
形になるまでには
必ず時間と試行錯誤があります。
それは
簡単に切り取れるものではありません。
⭐境界線という考え方
人に分け与えることは美しい行為です。
けれど、
すべてを差し出すことと誠実であることは
同じではありません。
境界線を引くことは、
相手を拒絶することではなく、
自分の価値を守る行為です。
そしてそれは
結果的に相手を正しく扱うことにも
つながります。
⭐借り物の限界
人のスキルを
対価を払わずに手に入れることは
最初はとても楽に感じるかもしれません。
努力の途中を省けるような気がして、
近道を見つけたような錯覚に
陥ることもあります。
けれど、
借り物の知識や技術は、
いざ深さや応用が求められたときに、
必ず限界が露わになります。
表面は整っていても、
土台が自分の経験として
積み上がっていないものは、
どこかで綻びが出てしまう。
そのとき初めて
「それは本物ではなかった」
と気づくのです。
⭐気付く人と、気付かない人
人の積み重ねは、
自分が同じ立場になったときに
初めて見えることがあります。
もし逆の立場になったとき、
その重みを想像できる人は、
そこで立ち止まることができます。
そうでない人は、
同じことを繰り返してしまうでしょう。
善意は、とても尊いものです。
けれど、
それを差し出し続けなければならない
理由はありません。
もし今、
「これ以上は無理かもしれない」
と感じているなら、
それは冷たさではなく、
ちゃんと自分を守ろうとしている
感覚です。
大切にしてきたものを、
大切に扱ってもらえる距離感へ。
その選択をしても、
何も間違ってはいません。
─占い師・華凪めぐる🌙








