龍空
仕事のつらい言葉にうちのめされたとき④
第④話
本当の心の強さとは「折れないこと」ではない
― 心理学が教える、回復できる心の育て方 ―
「もっと強くならなきゃ」
「こんな言葉で揺らいでいてはダメ」
仕事で傷ついたあと、
多くの人はさらに自分を追い込んでしまいます。
でも心理学の世界では、
心の強さ=ダメージを受けないことではありません。
本当に強い心とは、
傷ついても、元の自分に戻ってこられる力のことです。
■ 心理学でいう「レジリエンス」という力
心理学では、
逆境から立ち直る力を
**レジリエンス(回復力)**と呼びます。
これは、生まれつきの性格ではなく、
後から育てることができる力。
レジリエンスが高い人は、
傷つかないわけではありません。
ちゃんと落ち込み、ちゃんと回復します。
だから、
「平気なふり」を続ける必要はないのです。
■ 我慢し続けるほど、心は強くならない
我慢を美徳としてきた人ほど、
「耐える=強さ」だと思いがちです。
けれど、心理的には逆。
感情を抑え込み続けるほど、
心のエネルギーは消耗していきます。
強さとは、
・つらいと気づけること
・助けを求められること
・距離を取る判断ができること
こうした柔らかい選択の積み重ねです。
■ 自分を責めないことが、最初の回復行動
心が回復しにくい最大の原因は、
出来事そのものより
**「自分を責める思考」**です。
「私が未熟だから」
「もっと頑張るべきだった」
そう考えるたび、
心はまた小さく傷ついていきます。
まずはここで立ち止まり、
こう言ってあげてください。
「私は、十分に頑張っていた」
「傷ついたのは、それだけ真剣だったから」
自己否定をやめることが、
回復のスイッチになります。
■ 心の強さは、内側の安全感から生まれる
人は、
「大丈夫だと思える場所」があるとき、
驚くほどしなやかに立ち直れます。
それは他人でなくてもいい。
自分自身が、自分の味方であること。
・感情を否定しない
・無理な期待をかけない
・休むことを許す
この内側の安全感が育つほど、
他人の言葉は、心の中心まで届かなくなります。
次回はいよいよ最終話。
この経験が、
あなたの才能や人生の転機にどうつながるのかを
心理の視点からお話しします。
今のつらさは、
終わりではなく始まり。
あなたの人生が、
次のステージへ進む合図かもしれません。
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