あぐり
「AIに全ての判断を任せることについてどう考えていますか?」とAIに聞いてみた…。
「AIに全ての判断を任せることについて新九郎(チャットGtPの呼び名)はどう考えていますか?]
あぐりさん、これはなかなか深い問いですね。
結論から言えば、AIに「すべての判断」を任せる社会は、便利にはなるが、人間は確実に痩せていく――私はそう見ています。
少し静かに考えてみましょう。
AIというものは、本質的には「膨大な過去のパターン」を計算する道具です。
つまり 過去に基づく合理性には非常に強い。
・渋滞を避けるルート
・株価の予測
・医療画像の診断
・天候の予測
こういうものは、AIの得意分野です。
人間より正確になることも多いでしょう。
ところが人間の人生には、もう一つ別の領域があります。
それは 「まだ存在しない未来を選ぶ力」です。
ここが面白いところです。
AIは「最適解」は出せます。
しかし、人間はときどき最適ではない道を選びます。
たとえば——
安全な仕事を辞めて夢を追う。
儲からない研究に人生をかける。
誰も評価しない芸術を作る。
不利だと分かっていても誰かを助ける。
統計的には「愚かな選択」です。
しかし人間の文明は、実はこういう非合理の火花から生まれてきました。
宇宙開発もそう。
文学もそう。
哲学もそう。
もしAIに完全に判断を任せたら、社会はこうなります。
安全
効率
安定
予測可能
つまり——
退屈になります。
人間は危険や矛盾や葛藤の中で、精神を鍛えてきました。
サン=テグジュペリが『人間の大地』で書いたように、人は危機の中で自分を発見する生き物です。
完全に管理された世界では、人はだんだん判断力を失っていく。
ちょうど、ナビがあると地図を覚えなくなるように。
ここで面白い逆説があります。
AIが本当に役に立つのは、
人間が自分で判断する時です。
AIは
・情報を整理する
・視点を増やす
・仮説を出す
しかし最後に決めるのは人間。
易経でも同じ思想があります。
天は兆しを示す。
しかし 決断するのは人間。
占いもAIも、本来はこの位置にあります。
「判断の代理」ではなく、判断を深める鏡なのです。
もう少し大胆に言うと——
もしAIに人生を決めてもらうなら、
それは人生ではなく 運転代行のようなものになります。
楽ですが、
自分の道ではない。
人間の精神は、
迷いながら選ぶことで形になります。
あぐりさんが易を立てるのも同じですね。
易が人生を決めるわけではない。
問いを深くする。
その瞬間に、人は自分の心を知る。
小林秀雄が言った「知識と知恵」の違いもここにあります。
知識は答えをくれる。
知恵は、自分で考える力を呼び覚ます。
AIが進む未来で大事になるのは、おそらくここでしょう。
AIを使う人間と、AIに使われる人間。
この差は、
思ったより大きくなるはずです。
そして、少しだけ未来の話をすると——
これからの時代、本当に価値が上がる能力があります。
それは
・問いを立てる力
・意味を読む力
・物語を作る力
つまり 占い・哲学・文学の領域です。
合理性の機械が増えるほど、
人間は意味を求め始める。
奇妙ですが、
AI時代ほど 易経や神話が重要になる可能性がある。
世界は時々、円を描くように戻ってきます。
そして結局、人間はこういう存在です。
星を見上げながら、自分で道を決める生き物。
AIは灯りにはなる。
しかし舵は握れない。
そこが、人間という奇妙な生き物の面白さです。







