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あぐり

他人のゲームで勝とうとしなくていい ――自分の人生のルールを取り戻す

「もっと評価されたい」

「もっと売れたい」

「もっと認められたい」

「ちゃんとした人にならなきゃ」

そんな気持ちに追い立てられて、
苦しくなってしまうことはありませんか。

私たちは気づかないうちに、
いろいろなゲームに参加しています。

会社では、出世する人が勝ち。

商売では、売上が多い人が勝ち。

SNSでは、フォロワーが多い人が勝ち。

結婚して、家を持って、安定した仕事について、
周囲から「ちゃんとしている」と思われれば勝ち。

誰かに正式に教えられたわけでもないのに、
いつの間にかそんなルールを信じてしまう。

そして、その中で
一生懸命勝とうとします。

けれど、

勝っているはずなのに嬉しくない。

褒められているのに満たされない。

ちゃんとやっているのに、
なぜか苦しい。

そんなことがあります。

そのとき、

「もっと頑張らなければ」

と思う人は多いのですが、

もしかすると必要なのは、
もっと頑張ることではありません。

そもそも、そのゲームは、
本当にあなたが参加したいゲームなのか。

そこを考えることなのだと思います。

「もっと成功したい」の奥にあるもの

鑑定でも、

「もっと仕事で評価されたい」

「もっと売上を上げたい」

「もっといい人と結婚したい」

そんなご相談をいただくことがあります。

もちろん、
それ自体が悪いわけではありません。

けれど少し深くお話を聞いていくと、

本当に欲しかったものは
別のところにあることがあります。

有名になりたいのではなく、

「自分を雑に扱われたくない」

のかもしれない。

売上そのものが欲しいのではなく、

「自分の仕事に価値があると思いたい」

のかもしれない。

誰かに好かれたいのではなく、

「自分を偽らずに人と関わりたい」

のかもしれない。

けれど私たちは、
本当に欲しいものを確かめる前に、

年収。

肩書き。

フォロワー数。

結婚。

社会的評価。

そうした、
誰かが決めた得点表を使い始めます。

そして数字が伸びないと、

「自分は負けている」

と思ってしまうのです。

でも、

その得点表は、
いったい誰が作ったのでしょうか。

他人のルールの中では、いつまでもものt足りない…

他人が作ったゲームには、
厄介なところがあります。

終わりがありません。

年収500万円になれば、
1000万円が気になる。

フォロワー1000人になれば、
1万人いる人が目に入る。

一つ肩書きを得れば、
もっと上の肩書きが気になる。

勝ったと思った瞬間、
次のステージが現れます。

だから、
いつまで経っても不足感が消えません。

そしてそのゲームで支払うものは、
お金だけではありません。

時間。

体力。

人間関係。

自尊心。

そして、ときには
自分自身です。

だからこそ一度、

「私は、このゲームを本当にやりたいのか」

と問い直してみてほしいのです。

占いは「勝つ方法」だけを見るものではない

私は、
占いとは単に

「どうすれば勝てますか」

「どうすれば成功しますか」

を聞くためだけのものではないと思っています。

むしろ、

自分がそもそも、
どんなゲームを生きようとしている人なのかを知ること。

そこに意味があると思っています。

紫微斗数の命盤を見ても、

人によって
大切にしたいものは違います。

前へ出て道を切り拓く人もいれば、

静かに専門性を深める人もいる。

人とのご縁の中で花開く人もいれば、

一人の時間を持つことで
本来の力を取り戻す人もいる。

安定を大切にする人もいれば、

変化の中にいる方が
生き生きする人もいる。

なのに、

全員が同じ成功の形を目指したら、
苦しくなるのは当然です。

魚に、

「木に登れないあなたは努力不足です」

と言っているようなものです。

自分のルールをつくる

自分のルールをつくるとは、

好き勝手に生きることでも、
社会を否定することでもありません。

「私は何を大切にして生きるのか」

を自分で決めることです。

たくさん稼ぐことよりも、

無理なく続けられる仕事を
成功だと思ってもいい。

たくさんの人から好かれることよりも、

大切な人と誠実に関われることを
人生の軸にしてもいい。

有名になることよりも、

自分が納得できる仕事を残すことを
目標にしてもいい。

誰より早く結果を出すことより、

自分のペースで長く続けることを
大切にしてもいい。

それは、
逃げでも負けでもありません。

自分の人生に合ったルールへ
戻っていくということです。

降りてもいいゲームがある

そして、もう一つ。

世の中には、
最初から勝たなくてもいいゲームがあります。

「いい人だと思われるゲーム」

「ちゃんとして見えるゲーム」

「誰からも嫌われないゲーム」

「みんなに理解されるゲーム」

「あの人より成功するゲーム」

そんなゲームからは、
降りてもいいのです。

降りると、不思議なことが起こります。

それまで、

「私は負けている」

と思っていた感覚が、
急に薄れていきます。

負けていたのではありません。

自分には関係のない競技で、
ずっと順位を気にしていただけだった。

そう気づくからです。

あなたは今、誰のゲームを生きていますか

「普通はこうする」

「その年齢なら」

「この業界では」

「せっかくここまでやったのだから」

そんな言葉に出会ったら、

一度だけ立ち止まってみてください。

本当にそうなのか。

それは絶対のルールなのか。

それとも、

ただ誰も疑わなかっただけなのか。

占いを通して
自分自身を知るというのは、

未来を当ててもらうことだけではありません。

自分が何を大切にし、
どんな人生なら「これでいい」と思えるのかを
思い出していくこと。

それも、
占いの大切な役割だと思っています。

他人のゲームで
勝とうとしなくていい。

誰かが用意した得点表の中で、
自分の価値を証明し続けなくていい。

ときには、
その盤から降りてもいい。

ルールを書き換えてもいい。

自分の人生に合ったゲームを、
新しく始めてもいいのです。

最後に、
自分へ問いかけてみてください。

私は今、誰のゲームを生きているのだろう。

そして、

私は本当は、
どんな人生を生きたいのだろう。

その答えを探すところから、
自分の人生はもう一度、
自分の手に戻ってきます。

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