私は、考えているフリをしていただけ?
「バカな奴は単純なことを複雑に考える。
こちら稲盛和夫さんの名言。
私の好きな言葉のひとつです。
初めてこの言葉に出会ったとき、私は衝撃を受けました。
なるほど!と感心したわけでも、
「えっ、私ってバカじゃん!」
そう思ったのです(笑)
それまで私は、物事をさまざまな角度から考え、可能性を探り、
それは、
芸術は、ひとつの答えだけではない
例えば、ピアノの演奏。
同じ楽譜を前にしても、
音色、強弱、テンポ、間の取り方、フレーズの方向性。
たった数小節の音楽でも、表現の可能性は無数にあります。
どう弾けば、この音楽の魅力が伝わるだろう。
作曲家は、何を表現したかったのだろう。
そんなことを考えながら、何度も弾き、試し、また考える。
ひとつの答えにたどり着くというよりも、
音楽において、それはとても大切なことでした。
そして、そんな思考のクセが、
努力だと思っていたことが……
何か問題が起きれば、あらゆる可能性を考える。
もし、こうなったら?
では、こんな場合は?
ほかにも方法があるのでは?
時間も労力もかけて、何度も頭の中でシミュレーションする。
それが、物事を深く考えることだと思っていました。
むしろ、そこまで考えることが自分なりの努力だったのです。
ところが、冒頭の言葉に出会って、衝撃を受けました。
「えっ、今までの努力って、考えているフリだったってこと!?」
あんなに一生懸命考えていたのに?
あんなに時間をかけていたのに?
私がしていたのは、
なかなかショックでした(笑)
考えることと、複雑にすることは違う
もちろん、
音楽の表現には、その豊かさが必要です。
仕事でも、リスクを想定し、
けれど、物事を複雑にすることと、深く考えることは、
考えた時間の長さと、思考の深さは比例しない。
どれほど多くの可能性を並べても、
むしろ、
複雑なものを、シンプルにする力
賢い人は、
複雑に絡み合った物事を丁寧に見つめ、何が重要で、
そして、余計なものを削ぎ落としていく。
その結果、答えがシンプルになる。
私は、この言葉をそんなふうに受け止めています。
例えば、仕事で問題が起きたとき。
誰が悪かったのか。
なぜこうなったのか。
あのとき、こうしていれば。
原因を考えることは必要です。
でも、それだけでは前に進めません。
「では、今どうすればいいのか?」
この問いにたどり着いてこそ、
本当に大切なことは何だろう
占いの鑑定でも、さまざまなお悩みを伺います。
恋愛、仕事、人間関係。
いくつもの出来事や感情が重なり、
そんなとき、私はお話を伺いながら、
何が起きたのか。
何を不安に感じているのか。
そして、本当はどうしたいのか。
複雑に見えていた問題も、少しずつ整理していくことで、
もちろん、すべての問題に簡単な答えがあるわけではありません。
それでも、考えるべきことを明確にすることはできるはずです。
昨日のブログでは「杞憂」について書きました。
まだ起きてもいない未来を心配し、いくつもの可能性を想像する。
それもまた、
あの言葉に出会ったときは、
でも、今では大切な気づきをくれた言葉だと思っています。
難しく考えることが努力なのではなく、
そして、考えた先に見つけた答えを、行動に移していくこと。
今でも、つい物事を複雑に考えそうになることがあります。
そんなときは、自分に問いかけます。
「で、結局何が大切なの?」
考えすぎてしまうときは、心の整理を
恋愛や仕事、人間関係で悩んでいるとき、考えれば考えるほど、
そんなときは、一度立ち止まって、
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