星 叶夢
星 叶夢(ほし かなむ)
ほしよみ堂大阪梅田店所属
私は、どうしたらええの?⑥ ~小さく産んで、大きく育てる~
長男出産
小さく産んで、大きく育てる。」
そんな言葉があります。
長男は、まさにその通りでした。
予定より一カ月早く生まれた長男。
体重は、2,250gでした。
出産の時には、小児科の先生が二人待機していました。
でも、生まれた瞬間から産声は本当に大きくて、元気いっぱい。
先生からも、
「元気な赤ちゃんですよ。」
と言われました。
ただ、体重は2,250g。
「元気だけど、小さいから保育器で様子を見ます。」
そう説明され、長男は保育器に入りました。
保育器の中にいる息子
赤ちゃんがいるというより、
箱の中に、おしめがある。
そんなふうに見えるほど小さかった。
何も痛いことをされているわけではないのに、
その姿が痛々しく見えて、
涙が出ました。
しばらく保育器に入ると説明されていましたが、
結局、二日で卒業。
小さいけれど、とにかく元気でした。
当時、新生児室は5階。
私は出産後、7階の内科病棟に入院していました。
ミルクの時間になると、
7階から5階へ降りて、哺乳瓶でミルクをあげます。
5階へ行くと、息子がどこにいるのかすぐ分かりました。
泣き声が、とにかく大きい(笑)
まだ生まれたばかりなので、当時は飲ませる量が決まっていました。
息子は、小さいので
ミルクを沢山飲むことが出来ないだろう2,500g超えが目標
2週間はかかるでしょう
ところが、ごくごく飲む、直ぐにお腹が空く?
あまりにも大きな声で泣くので、
「おやつ」と言って、ブドウ糖を飲ませてもらうこともあったようです。
看護師さんにも笑いながら、
「お腹の中で、よっぽどお腹空いてたんやろうね!」
と言われました。
身体は小さい。
でも、食欲と声は大きい。
私は病気を抱えながらの妊娠でした。
今になって思えば、
お腹の中では小さくいて、
生まれた途端によく飲んで、どんどん大きくなる。
なんとも親孝行な子です(笑)
授乳室では
お母さん達が集まって、おっぱいやミルクをあげながら、おしゃべりをしていました。
そこには、息子よりも先に生まれた
小さな双子の赤ちゃんもいました。
お母さんはすでに退院していて、
搾った母乳を持って病院へ通っていまし
大阪梅田🏃息子を病院に残して、
私だけ退院することになったら……。
そんな心配をしていました。
結局は、
私と息子の入院生活は
一カ月続くことになります。
そして、その入院中。
忘れることのできない朝がやってきました。
眠っていると突然、
ベッドが空中に浮いて、ドーン!と叩きつけられた。
そんな感覚で目が覚めました。
その直後、激しい揺れ。
私は両手でベッドの柵をつかみ、
必死で押さえていました。
まるで、
自分の力でベッドを動かないようにできるかのように。
1995年1月17日。
阪神・淡路大震災でした
ほしよみ堂大阪梅田店 星叶夢






