麦茶と占いの、ある日の掛け合い
お客様
「こんな小さい悩みでも、占ってもらっていいんですか?」
占い師
「もちろんです。悩みにも、大・中・小がありますから」
お客様
「私の悩み、小です」
占い師
「小でも悩みは悩みです。
たこ焼きも一個だけ落としたら、
ちゃんと悲しいでしょう?」
お客様
「それは悲しいです」
占い師
「ほら、立派な悩みです」
お客様
「でも、
彼から昨日から返信がないだけなんです」
占い師
「昨日からですか」
お客様
「はい」
占い師
「では、まず深呼吸しましょう。
まだ警察も捜索願も必要ありません」
お客様
「そこまでは思ってません」
占い師
「でも心の中では、だいぶ捜してますよね?」
お客様
「大阪市内を一周するくらいは」
占い師
「結構、捜してますやん」
お客様
「喉も渇いてきました」
占い師
「麦茶、ありますよ」
お客様
「占いのお店で麦茶が出るんですか?」
占い師
「大阪梅田店では、こっそりお出しします」
お客様
「なぜ、こっそりなんですか?」
占い師
「大々的に宣伝すると、
麦茶だけ飲みに来る人が現れるかもしれません」
お客様
「そんな人います?」
占い師
「大阪ですから、
可能性はゼロとは言い切れません」
お客様
「合言葉は必要ですか?」
占い師
「いりません。
『麦茶ください』で大丈夫です」
お客様
「『知らんけど』まで言わなくても?」
占い師
「言わなくて大丈夫です。
むしろ言われたら、
出していいのか迷います」
お客様
「では、
麦茶を飲みながら、
彼の気持ちをお願いします」
占い師
「わかりました。
ただし、
麦茶を飲んだからといって、
彼からすぐ返信が来るとは限りません」
お客様
「そこは占いで何とかしてください」
占い師
「占い師にも、
できることとできないことがあります」
お客様
「例えば?」
占い師
「未来の流れは見られます。
でも、
彼のスマホの充電まではできません」
お客様
「それは本人にしてもらいます」
占い師
「それが一番です」
お客様
「なんだか気持ちが
楽になってきました」
占い師
「占いも麦茶も、
飲み込まずに抱えていたものを、
少し流してくれるんです」
お客様
「急にきれいにまとめましたね」
占い師
「最後くらい、
占い師らしく締めさせてください」
ほんとにあったかもしれない話。。。






