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あぐり

「もう辞めます」を取引材料にする部下にどう向き合うか ペンタクルのエースが示す、感情ではなく「現実」を整えるということ

「もう辞めたいです」

懸命に仕事をしているのに、周囲がついてきてくれない。
それどころか嫌がらせまで受けている。

「その人とはもう一緒に仕事をしたくない。その人がいる限り辞めたい」

そんな訴えをしてきた部下がいる、というご相談です。

管理する側としては、複雑な気持ちになるでしょう。

本当に嫌がらせがあるのなら放置はできません。

しかし一方で、

「自分が辞めることを取引材料にして、人事や職場環境を変えようとするやり方は容認できない」

という違和感もあります。

そこでタロットカードを引いたところ、

ペンタクルのエース・正位置

が出ました。

このカードが伝えているのは、

感情の応酬をやめ、現実的な問題として整理しなさい

ということです。

「辞めたい」と「嫌がらせ」は分けて考える

まず重要なのは、

「辞めたいと言っていること」

と、

「嫌がらせを受けているという訴え」

を切り離すことです。

部下の伝え方が未熟であったとしても、本当に嫌がらせが存在するのであれば、事実確認は必要です。

誰が、いつ、どこで、何をしたのか。

どのくらい続いているのか。

業務上必要な指導なのか、それとも人格攻撃や排除なのか。

ペンタクルは、具体的な事実や現実を表します。

感情的に、

「そんなことを言うなら辞めればいい」

と突き放すのでもなく、

「かわいそうだから相手を異動させよう」

と即断するのでもない。

まず現実を見ることです。

退職を交渉材料にはさせない

同時に、退職を人事交渉の材料にすることまで認める必要はありません。

たとえば、

「退職するかどうかはあなた自身の判断です。ただし、職場で起きている問題については別に確認します」

と伝える。

この線引きが大切です。

退職をちらつかせれば要求が通る、という前例を作らない。

しかし、本人が訴えている問題については誠実に扱う。

この二つは両立します。

ペンタクルのエースは「職場の土台」を作り直すカード

今回のカードには、もう一つ大切な意味があります。

問題は、その部下一人だけにあるとは限りません。

そこまで人間関係が悪化しているのであれば、

仕事の分担、
評価の仕方、
指示系統、
コミュニケーション、
チーム内の力関係、

どこかに歪みが生じている可能性があります。

だから、

「どちらが悪いのか」

だけを考えるのではなく、

どうすれば正常に仕事のできる環境を作れるのか

というところまで視点を広げる必要があります。

エースは「始まり」。

ペンタクルは「仕事・環境・制度・具体的条件」。

つまり今回のカードは、

人間関係の泥仕合を続けるのではなく、仕事ができる現実的な土台を作り直しなさい

と伝えているのです。

「辞めたい」の奥にあるものを見る

人が「辞めたい」と言うとき、

必ずしも本当に退職だけを望んでいるとは限りません。

「この状態では働き続けられない」

というSOSが、

「辞めます」

という言葉になっている場合もあります。

だから、

「誰を辞めさせてほしいのか」

ではなく、

「仕事を続けるためには、具体的に何が変わる必要がありますか」

と尋ねてみる。

すると、

「人格批判をやめてほしい」
「指示系統を明確にしてほしい」
「直接関わる機会を減らしてほしい」

など、現実的な改善策が見えてくるかもしれません。

ペンタクルのエースが伝える答え

今回のペンタクルのエースは、

誰が正しいかを裁くより、安心して仕事のできる現実を整えなさい

と伝えています。

部下の「辞める」という言葉に振り回される必要はありません。

しかし、それを単なる脅しと決めつける必要もありません。

事実を確認し、
境界線を引き、
改善できる環境を整える。

それが管理する側の仕事です。

もしかすると今回問われているのは、

「この部下の要求を飲むべきか」

ではなく、

誰かが「辞める」と言わなければ改善されない職場になっていないか

ということなのかもしれません。

ペンタクルのエースは、人を切るカードではありません。

新しい土台を作るカードです。

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