ブログ

愛藍姫 トリコ

「しょうがねぇなぁ」で許される。与太郎に見る【江戸の粋】

落語の世には、

与太郎という、なんとも憎めない男が

出てきます。

 

ちょいと間が抜けていて、

何かを頼めばとんちんかんなことをする。

「あいつに任せて大丈夫かい?」

なんて心配になるような人物です。

ところが、ただのお馬鹿さんかと思えば、

妙なところでこまっしゃくれていたり、

意外としっかりしていたりする。

 

時には、利口な人たちが

あれこれ難しく考えていることを、

与太郎がひと言で

ひっくり返してしまったりする。

 

そこがまた、面白いのです。

「馬鹿だなぁ」と笑っても、

仲間外れにはしない

 

長屋の連中も、大家さんも、和尚さんも、

町の人たちも、

「まったく、与太郎はしょうがねぇなぁ」

なんて言います。

からかわれる。

呆れられる。

笑われる。

 

だけど、本気で虐めたり、

本気で傷つけたりはしない。

 

以前、落語を教わっていた時に、

「そこで本気の意地悪をしちゃいけない。噺が下卑る」

 

そんなことを教えていただいたことが

あります。

この言葉が、今でも心に残っています。

なるほどなぁ、と思うのです。

落語では、人の失敗も、

欲深さも、見栄っ張りも、

ちょっとしたずるさも笑います。

でも、人間そのものを見捨てない。

ここに落語の「粋」があるのかもしれません。

「しょうがねぇなぁ」も優しさのひとつ

 

現代だったら、

「そんなこともできないの?」

「何度言ったらわかるの?」

そう言われてしまうような人も、

江戸の長屋だったら、

「しょうがねぇなぁ、貸してみな」

なんて誰かが手を出したのかもしれません。

もちろん文句は言う。
小言だって言う。

でも、困っていたら放っておかない。

昨日喧嘩した相手でも、

今日そいつが困っていれば、

 

「ったく、しょうがねぇなぁ」

なんて言いながら助けてしまう。

ベタベタ優しくするわけでもない。
立派なことを言うわけでもない。

けれど、見捨てない。

それもまた、

江戸っ子の粋なのかもしれません。

 

人間なんて、どこか抜けている

考えてみれば、

誰だって完璧ではありません。

 

仕事はできるけれど

恋愛になるとからきし駄目な人。

頭はいいのに、とんでもない勘違いをする人。

普段はしっかりしているのに、

肝心なところで抜けている人。

人間なんて、

どこかしら与太郎なのかもしれません。

 

だからこそ、人の失敗を見つけた時に、

「馬鹿だなぁ」

と笑ったとしても、

その後に、

「まあ、こっちへ来なよ」

があってほしいと思うのです。

与太郎が生きやすい世の中であってほしい

何でも早く。

何でも正確に。

間違えないように。

人に迷惑をかけないように。

 

そんなことを求められる今の世の中では、

与太郎は少し生きづらいかもしれません。

でも私は思います。

与太郎が安心して暮らせない世の中は、

もしかすると私たちみんなにとっても、

少し息苦しい世の中なのではないでしょうか。

失敗した人がいたら、

「しょうがねぇなぁ」

 

ちょっと不器用な人がいたら、

「まあ、そんな奴もいるさ」

 

そして困っていたら、
「ほら、手ぇ貸してやるよ」

 

それくらいでいい。

人の弱さを笑っても、

人の尊厳までは傷つけない。

 

からかっても、

仲間外れにはしない。

正しさだけで人を裁かず、

どこかに逃げ道を残しておく。

それが、落語の中に流れている

人情と粋なのかもしれません。

「まったく、しょうがねぇなぁ」

そう言いながら、

一緒に笑って、一緒に生きていく。

馬鹿で、不器用で、

ちょっとおかしな与太郎も、

ちゃんと居場所がある。

 

【人の尊厳までは傷つけない!】

【明らかに迷惑かけたら、素直に謝る!】

 

そんな世の中であってほしいなぁと、

思うのです。

 

愛藍姫トリコ

⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯

対面鑑定は、主に浅草店、柏店で

おこなっております。

🔽浅草店のご予約はこちらから承っております

 

 

日々の出演情報などの発信は、

X(旧ツイッター)、

Instagramでご覧になれます。

 

Xはコチラから

 

 

また、遠方の方へは、zoom 鑑定をおこなっております

🔽お申込みはこちらからおこなえます

 

また、電話占いヴェルニにて、ほぼ毎晩待機しております。

 

 

 

  • 「ほしよみ堂」youtubeチャンネル
  • 占い師募集

占いのことなら|ほしよみ堂 > ブログ > 「しょうがねぇなぁ」で許される。与太郎に見る【江戸の粋】