愛藍姫 トリコ
感情は、寄せてはかえす海の波のように揺らぐもの ― 白か黒では測れない、心のグラデーション ―
人の感情は、とても不思議です。
「好きか、好きじゃないか」
「忘れたか、忘れられないか」
「前を向けたか、まだなのか」
私たちは時々、
心を白か黒かで答えようとしてしまいます。
けれど本当は、
人の想いはそんなに単純ではありません。
感情は、まるで海の波のようなもの。
寄せてはかえし、
静まったかと思えば、また揺れる。
昨日は平気だったのに、
今日は急に涙が出る。
もう大丈夫だと思ったのに、
ふとした瞬間に思い出す。
そんなことは、誰にでもあります。
特に恋愛では、
その揺らぎはとても繊細です。
片想い。
復縁。
距離ができてしまった関係。
言葉にならない想い。
「忘れなきゃ」
「割り切らなきゃ」
そう思うほど、
心は苦しくなることがあります。
でも、無理に忘れられないご自分の心を
責めたりしないで欲しいと、私は思います。
海が波を止められないように、
心もまた自然に揺れるものだから。
タロットでお気持ちを拝見している時、
私は時々、
まるでグラデーションを描いているような
感覚になることがあります。
完全なYESでもない。
完全なNOでもない。
会いたい気持ちと距離を置きたい気持ち。
前へ進みたい想いと、まだ残る未練。
そのどちらも存在している感覚。
人の心は、一色ではありません。
白と黒の間には、
数えきれないほどの色があります。
薄い青の寂しさ。
淡いピンクの期待。
灰色の迷い。
夕焼け色の優しさ。
そして、そのどれもが間違いではないのです。
紫微斗数でも、西洋占星術でも、四柱推命でも、人は一つの星だけでは語れません。
複数の星や要素が重なり合い、
その人だけの景色を作っています。
人の感情も同じ。
揺れることは弱さではなく、
心が生きている証。
波があるから海は美しく、
月の満ち欠けがあるから夜空は深くなる。
もし今、あなたの心が揺れているなら。
急いで答えを出そうとしなくても良い場合が
あります。
寄せてはかえす波を見つめるように。
ただ今の自分を感じてあげてくださいね。
いつかその波は、必ずあなたを次の岸へ運んでいきます。
そして、その揺らぎさえも振り返った時、
きっと人生の大切な風景になっている
はずです。
太陽と月の間で揺れる海のように。
人の心もまた、
揺れながら光へ向かっていきます。
愛藍姫トリコ






