アンジェラ由紀恵
【第3話 前編】 「“ダメな恋”だと分かっているのに、心が離れない夜があります。」

― 誰にも言えない孤独の話 ―
“不倫”
という言葉には、
世間ではどうしても
強い否定的なイメージがあります。
「最低」
「裏切り」
「自業自得」
「浮気心なんじゃないの?」
「良心の呵責はないの?」
「無責任だ」
そんな言葉で、
簡単に切り捨てられてしまうことも少なくありません。
でも、
誰かを傷つけない恋愛なんて、
本当にあるのかしら。
鑑定をしていると、
私は時々思うんです。
人の気持ちは、
そんなに簡単に
“良い”“悪い”
例えば、
長年、
配偶者が寝たきりで、
ずっと介護を続けている人。
家庭の中で、
心が壊れてしまうほど
DVに苦しんできた人。
配偶者の両親から、
長年きつい言葉を受け続け、
居場所を失ってしまった人。
「嫁なんだから当然」
だけでは分けられないこともあるのだと。






