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茶灯ぼたん

期待された男の子ではなかった私が、占い師になるまで NO.5

〜生きづらさのピークから人生の分岐点〜


あまり自分を主張してこなかった私も、家を出て新聞奨学生として働きながらデザインの短期大学へ通う中で、少しずつ自分の気持ちを表現できるようになっていました。
それでも、人に気を遣う性格は変わりませんでした。
周りに合わせ、自分の気持ちを後回しにする。
そんな毎日を送りながら、どこか生きづらさを感じていました。
まるで、自分の人生ではなく、誰かの人生を生きているような感覚。
社会人になっても、その思いは変わりませんでした。
「私の人生は、このままでいいのだろうか。」
「人生の最後に、『いい人生だった』と心から思える日が来るのだろうか。」
そんなことを考えることもありました。



そんな私に居場所を与えてくれたのが、主人との出会いでした。
私のことだけでなく、実家の事情や私が抱えていた思いまで受け止め、理解しようとしてくれた人でした。
主人は、実家の仕事を継ぐことまで考えてくれました。
けれど、姓を継ぐことは難しく、家を継ぐ話は一旦先延ばしになりました。
そのこともあり、私は以前より少しずつ実家との距離を取るようになっていきました。



そんなある日、知人からこんな言葉をかけられました。
「よく当たる占いがあるから、一度行ってみたら?」
それまでの私は、占いを受けたことは1〜2回ある程度。
特別好きというわけでも、嫌いというわけでもありませんでした。
ちょうど転職を考えていた時期だったこともあり、
「せっかくだから行ってみよう。」
そんな軽い気持ちで足を運びました。
仕事のこと。
夫婦のこと。
鑑定で伝えられる言葉は、不思議なくらい心にすっと入ってきました。
「そうだったのか。」
「だから苦しかったんだ。」
そう思えることばかりで、自然と前を向けるような気持ちになりました。
その時、私は初めて思ったのです。
占いには、人の心に灯をともす力がある。
未来を当てるだけではなく、立ち止まっている人の背中をそっと押してくれるものなのだと、感動しました。
今思えば、この日が私の人生の分岐点だったのだと思います。
そして、もう一つ。
その時に見てもらった手相で、こんな言葉を掛けられました。
「あなたは直感力があるから、占い師に向いているよ。勉強してみたら?」
その時は、「そうなんだ。」くらいにしか思っていませんでした。
けれど、その言葉だけは、不思議なくらい心の奥に残り続けました。
やがて私は、
「いつか占いを学んでみたい。」
「いつか占い師になれたらいいな。」
そんな小さな灯が、心の中で静かにともり始めていたのです。

 

次回は、

「占いの道へ」について書こうと思います。

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